銃夢を読む

・たまたま読んだイブニングに「銃夢火星戦記」(木城ゆきと/講談社)が乗っていて、読んだらなにやらむしょうに銃夢が読みたくなってきてしまい、ついうっかり「銃夢 last order」をまとめ買いしてしまった。集英社版の単行本は集めていたんだけど、講談社に移籍した時になぜか億劫になってしまって買わなくなってしまっていたので、まあちょうど良い機会だったのだと言えなくもない。

・久しぶりに読んだけどやっぱりたまらないね。1巻でノヴァ教授がサチュモド(ジム)に語り掛けるシーンは溢れる理性と意志の力にぐっとくる。

・ただピング・ウーが仲間になるシーンとペイン大佐登場シーンだけは改めて読んでも良くわからんな……。これ、どっちも一話だけの話じゃないでしょ?ピングに関してはもう数話はエピソードは必要だと思います。ランダ・ナムナムとの別れのシーンは良いと思うんだけど……。ペイン大佐ももうちょっとこうなんというか……ガリィの記憶に後を引くような登場だったとはとても思えない。いや、彼女にとっては強い印象を与えたのかもしれないけど、自分にはくそったれの外道かもしれないけど、それ以上のものには感じなかった。まあ、本当にただの悪霊っぽいなにかだったのかもしれないな。

・個人としては立派で確かな実績も残している人ほど自身の成功体験を過信して畑違いのことに手を出してしまうというのは良くあることではあるのだが、それを見るのは本当につらいなあ。自分は知恵者だと思っているほど自分の知らないことがあるという当たり前の事実に気が付かない。みんなもうちょっとソクラテスを読んだ方がいいな。

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