週刊少年ジャンプ感想(2020年11号)

引用:週刊少年ジャンプ2020年11号

鬼滅の刃

主人公とラスボスの一騎打ちは最終決戦の華だねえ。それを主人公のパワーアップをさせずに描いているところも素晴らしいと思う。炭治郎が圧倒的な強さの無惨と対等に戦うまでに至る様々なな積み重ねが活きている。珠代さんとしのぶさんの仕掛けた毒、その毒が効果を表すまで時間を稼ぎ続けた柱たち、そして先祖の記憶から連綿と受け継がれ続けてきた日の呼吸。炭治郎を必死で介抱した村田さんと愈史郎。そのすべてが一つでも欠けていれば、炭治郎はここに立つことが出来なかった。その想いを繋げていくことの困難さとそれを可能にする強さ。受け継ぐというだけのために犠牲になってきた人々。ただ強いだけでなにも背負わない無惨と対比される、別種の強さの描き方が本当に素晴らしい。特に炭治郎が受け継ぐことを大袈裟な決意を口にするところがないものすごく良い。彼にとって自分は単なる受け継がれた想いの運び手であり、自分もまた誰かに受け継がれていくことを自然に理解している。特別な存在ではない、数多くの運び手の一人であることをむしろ誇りにしているのだろう。炭吉が抱いた決意を、彼もまた竈門家の男として受け継いだのだろう。

Dr.STOME

「そういうんじゃないでしょ」と言うのは、もうそう言うレベルではないと言う感じだなあ。もう二人の感覚は恋人とか恋愛とかそういう関係は通り越している。いや、通り越しているわけではないのかな……まあ、そういうんじゃないでしょと言う言葉には同感だ。

ホワイマンの声が千空と同じと言うことが明らかになった。これは千空の出生の秘密が明らかになるところかな。百夜とは血が繋がっていないはずだし(それにしてはに過ぎているが)。彼の双子の兄弟、あるいはクローン、親兄弟というところだろうか。大穴で精神をコピーしたAIの可能性もあるが、外伝で似たようなことをやっているし、それはないかな。

僕のヒーローアカデミア

こういう回があると堀越先生は絵が上手いなーと思う。ミルコのアクションは疾走感が素晴らしいね。パワーとスピードと爽快感がある。デザインもめちゃくちゃ性癖が詰め込まれていて……これは作者の趣味か……。作者が性癖をオープンにする作品は好感が持てるな。ただ、今更言うことじゃないけど英語の擬音はこれだ正しいのかな?CRASH!と言うのは擬音じゃないような気がするんだけど……。

あと、エンデヴァーたちがちょっと迂闊すぎないかなあ、と思った。拘束もしないで相手に喋らせるのは良くないよね。

ぼくたちは勉強ができない

うるかの過去がどんどん積まれてくなあ……。これがメインヒロインの風格か……。こう言うことはもっと早く物語中に描いて欲しいけど、週刊連載だとなかなか伏線も描けないのだろうし、仕方がないのかな……。

MASHEL

いちおう校長の格が落ちないようで良かった。もしこれで校長までもワンパンで倒すような展開になったらさすがについていけない。まあ、ここからインフレする可能性もあるから安心は出来ないけど……。

一応、自分の嗜好の話をするけど、世間になにも出ていない主人公が実は最強の力を持っていて力で面倒な物事をすべて解決していくと言う話は嫌いなんだよね。仮にそんなことが出来たとしても、絶対にどこかで歪みが出て上手くいかない。そういう感覚が自分のリアルとしてあるので、どうしても共感出来ないんだよね。

約束のネバーランド

敵側は策に溺れた感じだね。エマたちを逃げるだけの獲物としか考えていないから、まさか攻め込まれると考えていない。そのせいで王兵2000を農園から締め出されてしまった。これで農園内部の人員だけが敵にすれば良い。農園の閉鎖性がエマたちに味方したと言う感じだろうか。

魔女の守人

これは先週突っ込むべきかもしれないけど「魔女のお付き」の役割が最後には魔女の抹殺することなら、なんで主人公が知らないんだろうな。そういうのは任命時に通達しておくべきだろう。今回のように「殺したくない」と言われたことがなかったのかな?しかし、すでにこの辺りにまともな答えが出てくることはないんだろうと思い始めている自分がいる……。それぐらい作者に対して信用出来ない……。

冒頭読み始めてまず目を疑った。お寺の鐘のようなものを突いて「カンカンカン」と鳴らしているところで、正直なところどん引き。いや、そもそもこれでカンとは鳴らないだろう。そしてこの突き方で連続して鳴らせないだろう。自分の常識や物理法則がいきなり乱されて気分が悪くなってきました。まあ、この世界はそういう世界なんだと言われたらそれまでなんだけど、これは現実世界とずいぶん違うなあ。

特定行動もよく分からないな……。最近はよく使われているみたいだけど、それやったから具体的にどうなのかがわからないので、ただカッコつけるためだけにやったように見えてしまう。

あとロープで三人を結ぶ意味あった?どう考えても動き難そうだけど……。はっきり言ってこれで走るなんてどうかしていると思う。男と女で歩幅も違うし、二人でも難しいところを三人って……。一人でも倒れたら全員が倒れるじゃないの。……作者はこれのどこに説得力があると思ったんだろう……。

とにかく全体的にその場の思い付きで描いているようにしか見えなくて、まじめに読もうという気持ちを尽く削いでくる恐ろしい漫画。頭がクラクラしてきます。

チェンソーマン

今回の切れ味は本当に凄いねえ!!例の事故シーンは何度か読み返すまで頭に入って来なくて、理解したらもうあとはずっと笑っていた。今だに思い出すだけで笑ってしまう。とにかく凄い描写だ。

インパクトを出すために唐突に事故シーンを入れてもここまで衝撃的な印象にはならないんだよね。二ページもかけてパワーがコベニの車を乗っ取るシーンが前振りとして描かれているから、読者(と言うか自分)は「あーパワーちゃんがまた変なことをしでかすぞ」と言う心構えが出来る。さあ、いつ来るんだと心の準備をしようとした次のページで……いやあ、これは本当に素晴らしい。その後の流れるようにコベニに罪を押し付ける流れも完璧すぎてコワい。パワーちゃんのキャラが完全に確立されている……たしかに自分の中のパワーちゃん像もこのように振る舞っている……。唐突感がないのも、これまでの描写がきちんとしているせいか。確かにこう言うことはいつでも起こすかもしれないと言うキャラクターだと言う共通了解が作者と読者(自分)の間で取れているんだろうね。

なんにせよ、藤本先生のセンスの素晴らしさを再確認した次第。

呪術廻戦

呪術のルールは本当に便利だな。自分を不利な状況に置いた方が強いから、どんな強敵に対しても自然と弱点を設定できる。主人公と敵のバトルに焦点を持ち込むことが自然に出来ると言うのは作劇的に強い。大抵の少年漫画はその辺を突っ込まれやすいからなあ。

アンデットアンラック

それほど大したことを説明しているわけではないのになぜここまで台詞が多くなるんだろう……。正直、もう少し説明をシンプルにするか、情報量を絞る必要があるんじゃないだろうか。敵女幹部の描写はもう少しぼかしても良かったと思うし、不運のメカニズムももう少し説明のしようがあるんじゃないかな。

それを除けば今回も面白かった。アンディの自分を損壊することをまったく躊躇わない精神性と、それを生かした自己損壊技がなかなかロマンがあってカッコいい。再生の速度を利用した抜刀術とかなかなかの中二感。正直に言って好きだ。

アクタージュ 

実に少年漫画でとても良いですね。千世子ちゃんは本当に少年漫画の熱血系主人公だなあ。自分の才能のなさに苦悩し、自暴自棄になりながらも、過去の努力が形を変えて自分に戻ってくる展開はけっこう好き。どんな形であれ迷走も空回りも決して無駄ではなかったというのはとても優しい考え方だと思うし、それが正しいのだと自分は思うよ。

「こんなに愛されるようになったんだね」のアラヤはさすがとしか……。こいつほんまもんのスケコマシ(死語)だぜ。相手の弱い部分を的確に突きやがる。彼女は今までの自分の努力は無駄だったと思い込んでいたのに、この一言ですべてが反転した。彼女の努力は多くの人々に愛される“天使”という偶像を生み出し、それは彼女の尋常ならざる努力と自身の客観性という才能のなせる業だったんだよね。それも確かな財産になるはずなんだ。

手塚監督がボロクソに言われているのに笑ってしまった。シリアスなシーンなだけに針の筵でかわいそう。でも、本編の描写を見ているだけでも人気俳優ばかりが出ているクソ映画であることを自明だったのでちょっとスッキリしたな!やっぱりクソ映画だったんだ!

ゆらぎ荘の幽奈さん

突然の展開にびっくりしてしまった。突然ラスボスが現れたかと思ったら突然倒された……。ソードマスターとまでは言わないが、それに近いスピード感(婉曲表現)だ。

ブラッククローバー

ヴィンジェンス団長の魔法はあまりにも強すぎてバトルの緊張感がなくなるので退場してしまうのは仕方のないところなのかな……。もうちょっとこの人のカッコいいシーンを見たいのだけど……。

将棋道中膝栗毛

膝栗毛なのにもうエドに着いているのかよ!というツッコミも虚しいな。円が使われている時点であらゆる疑問を持つことはやめようと思った。どんな困難も苦しむのではなく楽しもうという姿勢が大事だというのは別に目新しい内容ではないけど、冒頭から最後まで一貫して描いていたところが良かったように思います。

AGRAVITY BOYS

全員が有能な設定のおかげか話の展開がスピーディでいいな。冒頭の狼狽から数コマで切り替えるのも小気味良い(特定行動で被るとはな……)。ゲラルトがとにかく便利なキャラクターなので、彼が一緒に行動するというだけで話にメリハリが出来るのも良いよね。でも、ちょっと便利過ぎるのが心配だ。ゲラルトがいないとちゃんと話が回るのかな?

ミタマセキュ霊ティ

こういうオチになるとは思っていたけど、冒頭の霊達の雰囲気が本当に不気味で良かったなあ。ふだん気のいい奴らなのがよくわかっているだけに、突然変化した時のギャップが映える。ゾビロあたりでもうギャグに半分戻って来ていたけど、それが帰って最後の良い雰囲気の前振りになっている。チェンソーマンでも思ったけど、やっぱり前振りは大事だな……。唐突に物語を展開させても読者を置いてきぼりにしてしまうんだろうな。

夜桜さん家の大作戦

物語が終息しようとしているようだ。黒顔の登場があまりにも唐突過ぎて驚きがあまりない。陰で政治家を裁いてきたと言われても……まさか対談相手に下剤を盛るなどをしたことが裁きなのか……復讐はそれでいいのか?という気がしてならない。

ハイキュー部とハイキュー!?は特に感想はなし。

サムライ8

構えろと言っておいて争う気はないと言うのは通じないんじゃないかなー。普通に考えて、相手を無理やり連れてきたんだから、まず最初に武装解除しておくべきは花一側じゃないの?実際問題というより礼儀としてさ。まあ、ここではそれが無礼に当たらないというなら別にいいんだけどさ。

あと、姫がお茶を出す決まりがやっぱりあったんだ……。今時珍しいよなこういう描写。昭和って感じ。

ZIPMAN

弱点はなんだったんだ……というのはギャップを狙っているんだろうけど、そもそも弱点がなんだったのかに興味が持てなかったのでなんとも……。

レイブン無頼

電子版だけって一体何が……?けっこう面白かったので得した気分だけども。よくわかんないね。

なんとなく雰囲気がアジア圏っぽい雰囲気。レンタル無頼が要するに武侠感があるからかな。法があまり機能していないようなところも武侠小説っぽいな。

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