週刊少年ジャンプ感想(2020年9号)

引用:週刊少年ジャンプ2020年9号より

ギックリ腰になってしまってしばらくまともな生活が出来ませんでした。

しばらく縮小更新。

MASHLE

シュールな絵に展開はギャグ漫画としてはあり。ただ、主人公があまりにも強すぎるので苦戦や成長の機会を作ることが難しいような気がする。その展開が絶対必要というわけではないけど、話が単調になってしまわないかな。新鮮な驚きがあるといいね。

呪術廻戦

五条悟が完全に封印完了するまでがタイムリミットと言うことになるのかな。でも、ここで彼が復活してしまうと呪霊側に勝ち目がなくなってしまうし、たぶん封印解除は失敗するんじゃないかなあ。

スクナ復活をあっさりやめようとする真人はいかにも短絡的なDQNという感じでキャラとしては合っているね。これで展開が読めなくなって来たので面白い展開になりそうだ。

ONE PIECE

小田先生の容赦のなさはすごいねえ……。ここまでおでんと言う英雄を貶めるのかあ……。これって要するに民すべてを人質に取られたと言うことだよね。逆らうなら民を一人一人犠牲にすると言う。そこまで国の隅々まで手を伸ばしている周到さに負けたと言うことだろう。ここで犠牲を無視して戦っても、誰もおでんと戦ってくれないだろうしな。自分の妻子が犠牲になる可能性を受け入れて一緒に戦ってくれる覚悟はなかなか持てないだろう。つまり詰みである。

オロチとの約束はどう言うものだったんだろう?たぶん開国に関わるものだろうけど。

約束のネバーランド

イザベラの考えは今のところ読めないな。真の自由とやらを求めているのか、それとも別の目的があるのか。エマたちの心情的な味方である可能性もゼロじゃない。ただまあ、彼女自身が新しい世界を作ることは求めていないだろうなあ。あまりにも犠牲にしたものが多すぎる。今更新しい世界で生きるつもりはないだろう。彼女が望むものは破滅か未来か自由なのか。どちらにせよラスボスとしては相応しい存在だ。

僕のヒーローアカデミア

ホークスの裏切りの伏線がどんどん揃って来たな。この手の潜入捜査ものは捜査先に感情移入してしまうことの葛藤であるけど、彼の場合、自分自身で本音が曖昧になって来ている描写がある。まあ、そこを切り分けるのがプロと言うものだけど。彼はプロなのかなあ。

鬼滅の刃

均衡が破れる時と言うのは一瞬、という勝負事のシビアさが描写されていたね。全員が限界を超えて戦い、力を併せて無残に対抗する。そして、それをあっさりと打ち砕かれる。どんなに努力しても、限界を超えても、力を併せても、それでも無駄になってしまう理不尽。世界は本当に残酷だ。頑張ったから報われるなどと言うことはないんだ。

だからこそ理不尽と絶望を跳ね除けて立ち上がった炭治郎の姿は完全無欠のヒーローだった。努力も友情も無駄になる理不尽を前に、毒を受けて死にかけていても姿が醜く変容しようとも、それでもなお立ち上がる。これがヒーローだ。

AGRAVITY BOYS

クリスを除く3人は天然でアホなのではなく(天然でアホでもあるんだろうけど)ちゃんと自分の役割を理解して振る舞っていると言うのがよくわかるのがクレバー。状況に合わせてアホをやっているのが彼らに不快感を抱かない理由なんだろうね。そして、そのおやくそくが通じなくなるとみんなが狼狽えて右往左往してしまうのもあるあるで良い。そしてどんな時でもボケに回るゲラルト……。お前、サガたちが真面目に軌道修正しようとしているのに……。まあ、フォローをすると、クリスを上回る巨大なボケをかますことで話の流れを正常化しようとしていた可能性はある。ただの天然の可能性もある。

Dr.STONE

ちゃんと駆け引きバトルになっていてすごいねえ。ここだけだとジョジョにもありそうなバトルになっているよ。敵が唐突にバカになってしまうこともなく、用心深く頭も周り身体能力も高いと言うのも好印象。千空が最終的に上回るにしても、必死になって可能性をつないでいるのがわかるので、まさに死闘という感じがすごい。殴り合いもしないのにここまで激しいバトルを描けるのはちょっとすごいことなんじゃないでしょうか。

アンデッドアンラック

10人だけ組織に所属出来るというやり口は否定者の存在を容認しない組織にやり方としてはすごく上手いね。つまり、その10人になるために否定者同士が殺し合うことを前提にしているわけだ。しかも、常に殺し合いで入れ替わると言うことは強い否定者を手元におけると言うことでもある。単に否定者を見つけ次第殺すよりもずっと効率的だね。

否定者同士のバトルは初めて描かれたわけだけど、正直、ちょっと野暮ったい気がするな……。バトル描写で説明台詞が多過ぎる。肝心のバトルが絵で見せられていないのはわりと致命的なのではないかなあ……。

アクタージュ 

肝心なところが描けなかったようにも、これで良いような気もする不思議な感じ。途中まで景と花子の怒りをシンクロさせていておきながら、今回の話で二人が完全に解離させたのが原因だろう。まあ、当たり前の話なんだけど、景の怒りは景自身のものであり、どんなに似ていようとも花子の怒りとは異なる。羅刹女を景が演じている時点で、もはやそれは花子の羅刹女ではないんだよね。そんな当たり前のことを花子さんは理解していなかった。この辺、良くも悪くも花子さんが他者を必要としていない人間であることの描写が生きている。彼女はやっぱり孤独なんだろう。孤独であることが、彼女の抱える業そのものであり、すべての原因であろう。景は孤独ではなかった。その一点が彼女と景を分つものだった。

今回の劇で、景は自分を構成する大切なもの。役者であることを通じて仲間が存在することに気がついた。しかし、それは花子さんにはどうにも手が届かないものであることは確か。彼女は結局、なにも救われていないよね。むしろ、羅刹女にさえ置いていかれてしまった花子の心はいったいどこに向かうのか……。今のままだとハッピーエンドに至る道筋がまったく見えないぜ。

ハイキュー!!

今回は宮兄弟のエピローグという印象。高校を卒業した後にそれぞれを道を進む双子。それぞれが出した答え。けれどもまだ道半ば。未来の約束。そうしたものが描かれていて、なんとも感慨深いものがあります。

ミタマセキュ霊ティ

全編通じてキレッキレだな……!三遊間だけを守ることにどんな意味があるのか!?とか喋れたんかあいつ……とか無意味にカッコいい描写と無意味さにツッコむ流れがあまりにもスムーズで素晴らしいですね。本当に、途中でなにを見せられているんだ……?と思いつつ不思議とカッコいい。読んでいて気持ちが良いなあ。

ZIPMAN

勝利の理由が白刃取りを練習していたから……ってどう言うこと……?物語にまったく関係のない流れで勝利されてもまるで納得がいかないぞ。

ブラッククローバー

このバトルは完全に主人公側がカマセ犬にされる展開だよねえ。ワンパターンと言えばワンパターンだけど、丁寧にやっているので不快感はないね。

チェンソーマン

日下部さんは後で仲良くなりそうな気配がすごい。真面目な堅物でデンジと相性が悪いなんて、典型的に仲良くなる前振りじゃない。だからこそ死ぬんだろうなあ……良い人は基本的に死ぬのがこの漫画だしな……。吉田ヒロフミはキャラがなんだかよく分からない。なんか強キャラ感あるし、生き残りそう。そしてある程度予想していたけど京都組の人たち……うーん、良い人たちだからこそこの展開は残念だ。銃は剣よりも強し。当たり前なんだけど、この辺をシビアにやっているのがこの漫画の良いところだよな。

ぼくたちは勉強できない

なんだかよくわからないうちに桐須先生が振られてしまったぞ。まあ、少年誌的に教師がヒロインになる可能性は低いことはわかっていたけど。思ったより大人の自覚があったんだな……。

夜桜さん家の大作戦

また新キャラが出てきた……。この作者、キャラクターをろくに掘り下げないうちにエピソードを終わらせる傾向があって、今回も同じパターンなんだろうなあ。せっかく兄弟もたくさんいるのに、印象に残るのは長男ぐらい。この辺の描き方が勿体無いなあ。魅力的になりうるキャラクターばかりなのに、描き方が足りないばかりに印象に残らない。今は新キャラなんかにキャラ描写を回している場合ではないと思うんだが……。

サムライ8

h粒子……まあ今更言うわけじゃないんだろうけど、岸本先生としてはこれがSFなんだろうなあ。なんの略称なのか、どうした働きをするのかもいまいちわからない。ハッタリをするんだったらもうちょっとこう……格好良く描けませんかね。不動明王様も行くことがぜんぶはぐらかす上に言っていることは別にたいしたことがないし……まさにサムライ8の悪いところが擬人化したようなキャラクターだ。

ゆらぎ荘の幽奈さん

主人公以外のラッキースケベってここまで慎重に描かなくてはいけないのか……。それとも単にTS(性転換)を描きたかっただけかな(コガラシさんにラキスケをさせるわけにもいかないので兵藤に)。まあ、どっちにしてもTSはメジャーな性癖とは言えないし、取り扱いには注意が必要なのかもしれない。

ところで宿敵3人のTSだけど……ありですね。3人ともノリノリでラキスケも嫌がっていないのが高ポイント。男ゆえにあざとい振る舞い。うんうん、これもTSの醍醐味ですね。若干気持ち悪いな俺。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA