冒頭のヒロイン集合絵はなかなか難度が高い……。マキマさんは最後までどこにいるのかわからなかった……。画風が違う作品だとわかりにくいのは当然ながら、マキマさんの場合、わかりやすい記号がないからだろうな。同じ理由でエマとお茶子もわからなかった。ナミはかろうじて……景はアホ毛に気がつかないとわかんねーな(野薔薇とマキマさんに囲まれているのはどうしたわけだ)。こうしてみると案外漫画的記号のはっきりしたヒロインってあまりいないんだな。
バハはわかる。
ハイキュー!!
すべてに決着が付くという高揚感があるね。淡々と進めているのに間違いなくなにかが終わりそうな、そんな感じ。登場人物たちのその後の姿が一気に見せられたところは嬉しさと同時にエピローグを見ているような物悲しさを感じてしまった。日向と影山。二人の対決で始まった物語が再び二人の対決で終わるのだなあ。
ここから次は一試合ぐらいはじっくり描くのか、あるいは試合開始とともに終了か、試合結果だけ見せられるのか。出来れば試合は見たいけど、見ない方が余韻はすごいかもしれない。うーん、難しいところだ。
ONE PIECE
衝撃の事実が次から次に出て来るね。このテンポでどんどん進めて大丈夫なのか?という心配などする必要もないぐらいに情報が大量にある。まあ、いろいろ気になるところがあったけど、ティーチ(だと思うんだが)が夜を眠らないというのが、ファンの間でしばしば話題になっていた「人の二倍の人生を生きている」という答えだったんだろうな。それがどういうことなのかはよくわからないが……。調べてないけど、その辺の考察って今はどうなっているんだろうか……。
おでんの冒険は破天荒で気持ちが良いねー。ONE PIECEらしい法や秩序には囚われない無茶苦茶やっているアウトローだけど陰湿さや悪意とは無縁。カッコいいね。まあ、あまり近くには来て欲しくはないが……。
鬼滅の刃
ここで伊黒さんの過去編が始まった。たしかにもうここ以外に入れるところはないと思うけど蛇柱をここまで引っ張った理由はなんだろう。恋柱との関わりで何か描かれるんだろうか?今まで柱の過去回想はすべて名場面だらけだったから、ここでも期待してしまうが……さてどうだろう。もしかしたら、彼が無惨戦での突破口になるのだろうか?いまのところそんな気配はないけれど……彼にも切り札があるんだろうけど無残のパワーはシンプルゆえに圧倒的で、割り込む隙が感じられない。なにしろただ素早くて間合いが広い攻撃を休む間もなく連打しているだけだもんな……。なんだこのクソみたいに合理的な攻撃は。淡々と柱が死んでいくだけではないか。本当にお前は少年ジャンプのラスボスなのか?外連味が足りんぞこのー。
伊黒さんの過去編は伝奇ホラーの一編にありそうな話だった。蛇神に支配された女だけの館とかまさに伝奇。鬼滅の刃でなかったら、蛇神は最後まで正体を表さずに人を食い続けていたんだろうな。ところで伊黒さんは生き延びるために一族すべてを見殺しにしてしまったということがトラウマになっている。彼女たちは自分たちの欲望のために他者に犠牲を強いていた外道なので、そこまで気に病む必要はないはずなのだけど、おそらく自分の“生きたい”という欲望のために一族を見殺しに出来るということ自体に、自分が彼女たちと同様の存在であると考えてしまっているのだろうね。あまり自己肯定感の高くなさそうな人だとは思っていたが(やたら嫉妬深いのはそのせい)納得の背景だった。
ところで炎柱が(おそらく煉獄さんのお父さんなんだろうけど)完全に煉獄さんそのままで笑ってしまった。煉獄遺伝子すげーな。
アクタージュ
花子さんに随分ヘイトが集まるようになっているけど、花子さんも別に好きでやっているわけじゃない。むしろ、彼女は自分が敗北することを望んでいる。自分の中の怒りが収まり、なにかを許せるようになることを。炎がある限り彼女はなにも許すことが出来ず、ひたすらに自分すらを焼き尽くさずにはいられない。羅刹女を見る限り、彼女は自分を客観視出来ている。その上で、炎を消すことが出来ない。だから景たちに託した。白石さんは花子さんに「我々は絵具ではない。演出家の想像を超える。覚悟して下さい」と言うけれど、それを一番期待しているのは花子さんだろう。自分ではどうにも出来なかった炎を、自分では到底届かない世界を、役者によって見せてもらう。彼女は最初から、自分の作品が敗北することを望んでここに来たのだ。
果たして、どのような形で炎を鎮めることができるのか。自分の考えとしては、おそらく鎮めることは出来ないだろうと思う。炎は何のために燃えるのか。それは燃えるために燃えるのだ。燃えない炎は炎ではない。そして羅刹女=花子=景はもはや炎そのものだ。しかし、炎と言えども向かう方向さえ間違えなければ世界になくてはならない存在でもある。決して炎は忌避されるものではないはずだ。燃える炎は自分を傷つけ続けるが、その傷にだって意味がある。怒りを鎮めてめでたしめでたしにはならないと思うんだ。もちろん炎は燃え続けることは出来ないし、いつかは消える定めではあるのだが。それをすぐに出来るとは思えないな。
ブラッククローバー
ユノが王子様だとアスタはどうなるんだろうな。今のところまだ素性は明らかになっていないよね?そろそろどう言う経緯で拾われたのかがわかりそうな気もするけど。
約束のネバーランド
どうでもいいことを言います。漫画の実写化の時にビジュアルを再現しようとするのはやめてもらえないだろうか……。漫画の髪色なんて漫画的記号に過ぎないわけで、白髪にしたり赤毛にしたりする必要はあまりないと思うんだけど。まあ、キャラがわからないようなのは困るけどさ……。
イザベラ登場かー。たしかにラスボスには相応しい相手だね。しかし、彼女がいまさらエマの敵になるとは思えないけど、心情的には味方でも最後に乗り越える壁としてあり続ける可能性はあるので、そういう意味でも相応しい。親を超えるというのも分かりやすい巣立ちの描写でもあるし。
ZIPMAN
困ったな……ようやく敵の存在が明らかになったんだけど、ただ着ぐるみ集団にしか見えないぞ……。これからの戦いがまったく楽しみにならない……。ロックマンみたいに敵の武装を手に入れてパワーアップしていくのは面白そうではあるんだけど、4話まで引っ張るような設定ではなかったよな……。ここまで1話でやれば良かったのに、と思わないでもない。
僕のヒーローアカデミア
これってジャンプ+で外伝を読んでいないと読者はついて来れないんじゃないかなあ。僕はこういう特定の人にしかわからないような描き方は好きではないなー。よくライトノベルの店舗特典で短編小説が付いてきたりすることがあって、その内容が本編にリンクしていたりすると、読んでいない人を振り落としてしまう。まあ、作中で重要なエピソードであればあるほど特典としての価値があるんだけど、同時に狭い相手にしか物語が届かない可能性もあって、あまり良いやり方じゃないと思うな。ファンを選別するやり方だよこれは。
出久&爆豪:ライジング
あれ?これまだ続くんだ?って劇場版のプレストーリーだったんだね。なるほどなんだか普通の話すぎて読み切りである意味がよくわからなかったんだけど、それなら納得。
AGRAVITY BOYS
今回も良い話だった(良いというのは面白いという意味ね)。あまりにも下らない本編と並行してゲラルトの人格形成と過去話を同時にやっているのが素晴らしい。仲間に対する信頼と友情に偽りがないゆえに生じる熱さと、あまりにも下らない内容のギャップがすごい。ギャップゆえの面白さと、主人公たちへの好感度の向上が同時に来る。誰もツッコミがいねえのかよ!2話までクリス視点で物語が描かれていたけど、ここでちゃんとゲラルトの視点が描かれたのも良い。そして無駄に株が上がるバハ。こいつ扱いがわりと酷いけど良いシーンも多いな……巻頭の集合写真でもオチ担当だったし……。クリスはちょっと控え目だったけど、むしろクリス頼りの物語にするつもりがないことがわかったのでOK。ただ、サガだけが今のところプレーンなキャラ過ぎるので、そろそろ彼がメインの場面が欲しいね。おそらくメンタルの強さが持ち味だろうと思うんだけど、今のところ作風(ギャグ)もあってメンタルの強さが活きるシーンがないもんな……。だから、近いうちにガチでシリアスな状況に陥ることを予想しています。この作品にはギャグにもシリアスにも振れる可能性を感じますね。銀魂みたいな立ち位置になるかもしれない。
漫画家異世界取材旅行
完全に一発ネタで面白いのかどうかさえよく分からないが、いちおうちゃんと異世界転生ネタをきちんと拾っているのに感心する。ちゃんと読んでいるんだな……。まあ、別に面白いのかどうかはよく分からないなんだが。なんか複雑なネタが仕込まれているような気もするんだけどよくわからない。
呪術廻戦
能力バトルとしては何が出来て何が出来ないのかよくわからないのでピンとこないのだけど、絵の勢いがすごいので面白いな……。0.2秒のハッタリも良かった。五条悟の凄みというか、敵がどんなに番外戦術を駆使して五条を揺さぶろうとしても、必ずその上をいく判断力に説得力があるね。そして、彼がどれだけ想定以上の選択をしていても、そもそも状況が詰んでいるというラストの絶望感も良い。
Dr.STONE
モズと氷月が妙に爽やかになっているのが良かった。闘っている最中は怒りや恐怖があっても、戦闘が終われば引き摺らないあたり、生粋の戦闘者という感じだ。石化は解かれることはない、って言っているけど千空はたぶん石化を解いてしまうだろうな。もちろんすぐにではないだろうけど。彼は冷静な判断力があるけど、科学を自分の恣意には使うつもりがないタイプだろうから。危険だからという理由で石化を解かないわけがない。
効果範囲と速度を確認することがどういう意味があるのかまだよく分からないんだよな……。速度と範囲がわかれば効果範囲外に逃げることは不可能ではないだろうけど、今はそんなことをしている暇はないし……。効果が無効化した後に石化解除薬をかぶるようにするとかぐらいしか思いつかない。
ぼくたちは勉強ができない
ついに合格発表。しかし、今までほとんどがラブコメ描写だったから、なんだか不思議な気分だな。これ、そういえば受験漫画だったな、と……。
チェンソーマン
チェンソーマンに出てくる登場人物たちは表情の描写が素晴らしい。言葉や説明の必要としない“描写”っていうのはこういうのを言うんだよな。
このまま逃げるつもりだったレゼがデンジが見せてくれたものと同じ花を見て(デンジの花も寄付でもらった花)、新幹線に乗るのをやめる一連のシーンは実に映画的でオシャレだなあ。その後、路地裏を進むレゼの強張っていた表情がだんだんほつれて行くのが美しくも切なくて素晴らしい。路地裏を抜ければそこは光の世界。そこには決して踏み出せないと言うことがわかっているからこその切なさだ。
マキマさんの登場シーンはあまりにおぞましく、いろいろな意味が込められていそうだ。今回、何度も描写された都会のネズミと田舎のネズミ。都会のネズミを纏って登場したマキマさんと、田舎のネズミが好きと言ったレゼ。ただ、マキマさんは路地裏と表通りの境界に現れたことから、光と闇を分つ存在として描かれているのだろうね。闇の存在が、光を侵入することを許さない冷徹な守護者。彼女の表情は笑顔という名の無表情で内面を見せないところが多かったけど、レゼにトドメを刺す時の看取るとも言えないシーンは、笑顔を失っている。無表情で、つまらなそうで、あるいはどこか悲しげにも見える。おそらくこのように闇に潰される存在、犠牲者とも加害者とも言える存在をいくつも見てきて、そのすべてをこのように断罪してきたのだろうね。マキマさんは何を考えているのか分からないという意見を見かけるけど、彼女はたぶん優しい人だと思うね。甘いのではなく、優しい。だからレゼをデンジに合わせようとしなかったのだろうと思う。
天使君の「都会は良いところかい?」という言葉は痺れるね。田舎のネズミになりたかった天使君は都会のネズミも悪くないと思い始めている。あるいは憧れている。それはきっとアキ君のおかげだろう。
最後のパワーちゃんの登場は、一気に物語を日常に引き戻す感があった。彼女の存在がデンジの日常の象徴だったのか。辛気臭い雰囲気を一気に吹き飛ばしてくれるね。
ミタマセキュ霊ティ
今回も面白かった。どうせクソくだらない勝負になるんだろうな(褒めている)と思っていたんだけど、そっかー野球かー……。微妙に予想外というか予想外でもないというか……。「え、死んじゃうよ?」とか「あれ?17対1で野球やってる?」とか細かいところでもクスっとさせられる。さらにちゃんと霊能勝負っぽくもなっていて、読み心地が大変良いですね。
ゆらぎ荘の幽奈さん
思ったよりエロバトルにならなくて意外だった。わりとまともにバトル漫画みたいだったな……。ときどきミウラ先生はこういうことをするよね。
ところで老師憑依状態はあまりかっこ良くないな……。
サムライ8
なぜここで骨河が裏切ろうとしているのかさっぱり分からねえ……。そもそも、弁は自分が裏切ったことを知ってる骨河をなぜもう一度仲間に引き入れようとしているのか?そこがまたわからねえ。しかも、骨河の決断と関係なく竜が抜け出すとなると、もうこれはいったいどういうことなんだろうな……。何を描写したかったのかまったくわからんぜ。どうも作者の頭の中では感動的な物語になっているようではあるんだけど……。
夜桜さん家の大作戦
そろそろ終わりそうな雰囲気……。やはりキャラクターが多すぎて活かしきれなかった印象が強いね。キャラ毎の単発エピソードがうまく描けていなかった気がする。兄弟ごとにファンがつくような作り方になっていないというか(兄弟が出ても結局活躍するのは主人公だったり)。
Dr.STONE reboot:百夜
非常にSF感あふれるウェットな話だった。ウェットすぎてちょっと受け付けないところはあったけど、でも良い話だったと思う。とにかくどんどんスケールが広がっていくところが良かったな。外伝らしく上手く本編に収束させるつもりがまったくない風呂敷の広げ方はさすがだ。きっとBoichi先生がSFを描きたくて仕方がなくなったんだろうな、と思わせるほどにいつものBoichi作品。
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