約束のネバーランド
随分あっさりノーマンが折れたな……。まあ、わりと精神的にギリギリの状況であったようだし、ノーマンはエマに弱いし、こんなところなのかも。しかし、寿命の問題はエマにもどうしようもない問題だと思うので、これからどうするのかはまだわからないね。王族を全滅させてしまったからには社会がいつ崩壊してもおかしくないし……。
鬼滅の刃
立場の違い、価値観の違い。そうしたものがあまりにも大きな隔たりを生んでしまった。兄が求めるものはすべて弟が持っていた。そして弟にとってはそれは何一つ価値のないものだった。それどころか兄こそが弟にとっての理想の存在であったのかもしれない。お互いを誰よりも評価し、しかし、そこに生まれるのは焼けつくような兄の嫉妬。誰が悪いわけではない、あまりにもやるせない行き違いが、ただただ哀しい。
生まれた順番が逆であれば、あるいはどちらかが女であれば、せめて武家でなければ、ここまで憎悪を募らせることはなかっただろうね。しかし、双子の男児であっただけに厳勝には逃げ場はなかった。彼にとって侍になる夢は、縁壱にとっては人を打つ嫌なこと。厳勝にとって剣を極めることは望みは、縁壱にとっては児戯に等しい。縁壱にとって、誰からも無視されていた自分を唯一気にかけてくれた厳勝の優しさこそが真実であり、手作りの笛こそが宝だったのだろう。厳勝はそれが理解出来ず、ただただ自分の大切なものが踏みにじられることに打ちのめされることしかできなかった。
最後に知った母と縁壱の真実は、彼をさらに打ちのめした。それは、もはや彼自身が縁壱こそが真の侍にふさわしい相手だと認めてしまったのだろうね。才能だけならば、まだ我慢出来た。しかし、心で、人間としての度量さえ負けていたのでは、もはや抗うことも出来なかった……。彼の不幸は、それが理解出来るほどに聡明であったことなのだろう。
僕のヒーローアカデミア
ホークスの言い回しは周りくどい上にやり過ぎ感があって上手くないなと思ったけど、エンデヴァーはあまり察しが良くない、というエクスキューズで笑ってしまったのでまあ良いです。
しかし、ここで四ヶ月後か……。期限を区切るのはいいけど、むしろまだ四ヶ月があるのか、と肩透かしの方が強い気がする。いつまで修行パートをやるつもりなのかなあ。
Dr.STONE
ついに拳銃が来てしまったか……。それでふと思ったけど、モズは、いずれ来る対司戦の予行演習、あるいはリベンジみたいな立ち位置なのかもね。モズと司が似ているのは前から感じていたし。そのようにして戦力の均衡させて、モズを取り込んでいくという感じだろうか?だけど、そうすると石化武器は強すぎる気もするな。たぶん、なんらかの理由で石化武器は手に入らないんだろうな。
ONE PIECE
まーた新たな情報がばらまかれた……。ロジャーたちの言う20年以上先の未来ってなんだろうね。今の状況もおでんたちの予測通りなのかな。そして姿の消えたルフィたちの行方はどうなったんだ。まあ、内通者がいたはずだから、そのせいだとは思うが……。わけがわからんが続きが気になってしょうがないな。もう今回は完全に第三幕の予告編といったところ。ワンピースらしい贅沢な使い方をしているなあ。
ぼくたちは勉強ができない
文系の人は本当に国語能力が高いのだろうか……レシピを読み取れていない気がするのだが……。
呪術廻戦
善良で融通の利かない生真面目なタイプだけに、現実の矛盾に耐えきれなくなって折れてしまう。良くあることだけど、夏油の場合、目の前に矛盾を解消できる力の持ち主(五条)と手段(九十九さんの計画)があったためにひどいことになった。テロリストってのはこうして生まれるんだろうな……。
夏油の生真面目さは、“猿は嫌い”と決めたのなら両親までも例外ではないというところからも垣間見えるね。そこで半端に出来ないのが哀しい。自分をどこまでも追い込んでしまう。彼の言う「運試し」と言うのも、自分のやっていることが理不尽で無謀であることがわかっていて、五条に殺されるならそれで良かったのだろう。むしろ、自分の目的が天の意にかなうのかを占ったのかもしれない。彼にとって五条とは世界の意志そのもののように感じているのかもね。
ハイキュー!!
負けた後に残るものをじっくり描いていて好感が持てます。結果は結果として絶対なもので、そこからなにを得るのかは人それぞれ。しかし、結果を受け入れることと納得することは別物で、全員、誰も納得はしていない。それを飲み込んでいく過程を描いているんでしょうね。
一番印象に残ったのは、烏野の先輩たちが負けたあとも落ち着いていて、むしろ笑みまで浮かべているのに、コートを去る時に一礼をするシーン。静かなのに強烈な感情の動きが伝わってきますね。
サマータイムレンダ
ジャンププラスで読んでいるんだけど、これ出張読み切りとか難しい話だと思うので、無茶振りするなあと思いました。基本的に遊びの部分がないんですよね。一話目からタイムスケジュールがギチギチに詰まっていて、本編以外にストーリーの入る余地がない。これ、作者の負担が相当なものだと思うんだけど、週刊連載では絶対できないよね……。まさにジャンププラスらしい作品と言えます。
内容については、本編の簡易版と言う感じなので言うことはないんだけど、これ、どの辺に入る話なんだ……?潮がいる時にこんなことしている時間あったっけ?ひょっとして本編より未来の話なのかな……。
2.5次元の誘惑
これ、地味に設定がよく出来ていると思うんですよ。二次元のみしか愛せない主人公が、二次元ヒロインのコスプレする美少女を前にすることで、無駄な見栄と己の性欲とのはざまで葛藤する。いいじゃん、いいじゃん。現実を否定していた主人公が、なあなあで現実と向き合う話にもなるし、けっこう広がりもあるんじゃないでしょうか。
まあ、エロいコスプレ写真が好きな三次元美少女がファンタジーの存在以外何者でもないので、これが現実かというと苦しいところですが。まあ、細かいところはいいじゃないですか。
ブラッククローバー
まあ、父親が実際にどういう仕事をしているのかとか、大人になってみないと良くわからなかったりするよね。ちょっと疎遠になっていたりするとなおさらなので、その辺を上手くコメディに組み込んでいるなと思いました。
ところでおばあちゃん、しっかりとメギキュラの呪いって言っているな……。この一家、今後は重要な立ち位置になりそうだ。
夜桜さんちの大作戦
どうも夜桜さん御兄弟の戦闘シーンが映えないなあ。それぞれが圧倒的に強いせいで緊張感がないというか。主人公が最後に戦うのも作戦の結果と言うより、ちょっとご都合主義感が強く出ている気がする。
アクタージュ
花子さんのやり口が徹底してすごいね。ギリギリまで追い詰めて、そこからさらに爆弾を落とす。役者を信頼していなければとてもできないやり方だ。同時に、役者を自分の駒としてみなさなければとてもできないやり方だ。人でなしだけど、ある意味カッコいい。
花子さんの意図としては、これで王賀美さんが景を打ち倒さなければいけないわけだけど、果たしてこれ景は倒せるの……?なんかドーピングモリモリで無敵モードに入っているような気がするんだけど。王賀美さんは今のままで景の存在感を乗り越えられるのか。あるいは“弱さ”を理解して成長するのか?あるいは景に敗北する可能性もある。もう本当にどうなるのか予測不可能だなこれは……。
ミタマセキュ霊ティ
なんなんだ……めちゃくちゃ面白いんですけど!?冒頭の『『まあ』』からの「帰るか…」の切れ味がすごい。瞬発力、間、キメ顔までが完璧すぎて戦慄。その後も緩急が自在すぎて、もう作者の掌を転がされまくり。霊に対する激烈な反応と、強盗に対する凪のような対処するミタマさんの嵐のようなキャラクター性に笑ってしまう。そしてソウヤは何しに来てんだ!という疑問もよそになにか良い話(?)をして去っていく。最終的にミタマさんは善意しかないこともあって、読後感も素晴らしい。もしかしたら良い漫画のような気がしてきた……。
チェンソーマン
もうすでに言われていると思うけど……台風!チェンソー!サメ!シャークネード!!
さて、マキマさんの大人なアドバイスを受けながら、フリだけでも仲良くすることの出来ないアキ君だけど、むしろ本当の信頼関係を得るならばこの方が良い。上っ面だけで仲良くした相手には、上っ面だけの友情しか得られないものだから。まあ、青臭い理想論かもしれないけど、こっちの方がアキ君らしいのは間違いない。なんとなく天使君(男だったのか……)とは仲良くなりそうな気がするよ。アキ君、こう見えて人(悪魔)タラシだからな……。口は悪く言いながら面倒見いいし。それにパワーちゃんと仲が悪いって、どっからどう見ても仲良いじゃねえか。そういうところがそうなんだよな。
デンジ君のパートはきな臭くなってきた。台風の悪魔とデンジとビームでシャークネードになることは明らかだけど(?)、レゼの存在がどう転ぶのかまったくわからない……。個人的にはレゼはデンジの日常パートを司る存在になるんじゃないかと睨んでいるので、裏とか特にない普通の人間だと思っているんですけどね。
それはそうとして、レゼとデンジのやりとりは爽やかで適度な距離感があって気持ちいいですね。デンジが明朗快活なので、下心があるのに嫌味がない。レゼが好感を持つのも当然と感じさせられるね。邪道に見えて、デンジは気持ちの良いくらい少年漫画の主人公をしていると思う。
ゆらぎ荘の幽奈さん
体育倉庫に閉じ込められるイベントだと……。ベタを恐れぬすごい精神力だ……。そして潔いほどに適当な七不思議の設定と言い、ここまで来るともはや清々しい。
神緒ゆいは髪を結い
東海道新幹線人造スケバン……!その手があったか!思わず膝を打った(比喩表現)。県縛りだとどこかで無理が出てくると思っていたけど、これなら場所、状況を問わず自由にスケバンを登場させられるじゃないか。これは上手いアイディアだなあ。
それにしても、最近ゆいの存在感が低下しつつあるのが気になる……。鍵斗さんにとって彼女こそがすべての原動力なので、ゆいが魅力的に描かれれば描かれるほどに彼の行動が輝きを増すはず。だから、ゆいには頑張って欲しいところなんだけど……。ただ黒ゆいは強すぎるので、彼女が全力を出すと大抵のスケバンは相手にならないだろうから、今回みたいに弱体化させられてしまうんだろうね。それに変わって存在感を出しているあや子は、戦闘力はあるし、蟲がいないので強すぎない、蟲に詳しいと鍵斗さんの相棒役に収まるのにふさわしいスペックを持っている。逆に相応しすぎると言えるので、今後の展開が心配だ。ゆいの人気を持っていかれかねない。今回もちゃっかり鍵斗さんの隣の席を確保しているし……あざとい……こんなの好きになっちゃうじゃない……。
サムライ8
好きな人には申し訳ないけど……今回は特に駄目だった。過度のハチマル上げが見ていられないよ……。隙あらば「こいつ……俺よりセンスは上だ」だの「どっちが良い男か決まっているな」だの、とにかくハチマルを褒めすぎだろ。本当にもういい加減にしてくれ。漫画なら台詞ではなく描写で読者に納得させてくれよ。今までそこまで言われるほど悪いとは思ってなかったけど、今回のは生理的に無理です。
ふたりの太星
正直なところ、叙述トリックとしてけっこう面白いと思う。てっきり対局の前にした会話なのかと思うじゃない。執事のおじいちゃんがいるし。それが実は……というラストは素直にびっくりした。しかも、堂々家の宿命を描きつつ、さらにその克服のために巡の行った選択まですべて納得の行く流れが出来ていて、なるほど執事のじいちゃんが避けたかったのはこのことだったのだな、じいちゃんを解雇したのもそれを見せたくなかったのかな、といろいろしっくりきました。いや、これはけっこう面白いですよ、将棋はまったく関係ないけど。
さすがに今回のはミスリード……だよね?このまま素直に終わるとは思えないけど、逆にこのまま行く可能性もある……。ちゃんとオチがつくのか、不安ではあるけど、もしかしたらこの作者の実力は本物なのかという淡い期待も抱いてしまう。来週が、非常に気になる……。
トーキョー忍スクワッド
話が展開すればするほど仁たちの世間知らず感が強くなっていく……。君たち、序盤で見せていたベテラン感はなんだったの?偉そうな態度にえらそうな説教をして、それが今では街で起こっている出来事も知らないただの下っ端だったの?そんなの完全にただのイキリDQNじゃないですか。ものすごいガッカリ感があるんですが。
それに、いちいち場所がゲームのステージみたいに変化していて、同じ街を舞台にしている統一感がまるでないのもマイナスポイント。なんだ死の領域って。ふわっとし過ぎでしょう。そんなところが街に普通にあんのかよ。危なすぎるだろ。
ビーストチルドレン
ちゃんと仁が出場出来る理由があったんだね。別に気にしてはいなかったけど、ちゃんと理由があるならそれに越したことはない。活躍のさせ方も気を使っていて、主人公を立てつつ格も落とさずでちょうど良いと思います。こういうところが丁寧なのは良いですよね。
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