ボダラン3 三昧で更新が遅れ気味です。面白いんだけど、バグが多すぎるのが難点。まあ、このシリーズはいつものことなんだけど。
ONE PIECE
七武海撤廃派である藤虎さんの考え方は理想主義過ぎるという考え方もあるけど、自分は、むしろ彼なりの現実感覚に基づいた考え方であると思う。すなわち、七武海による平和と言うのは七武海にによる犠牲者の上に成り立っているからですね。アラバスタ王国やドレスローザ王国などが例に挙げられますが、七武海を認めると言うことは、この二国には犠牲になってもらうことと同じ意味を持つことになります。つまり、藤虎さんの言っていることは、七武海存続のために一部の人間に犠牲になってもらうのはおかしい、と言うこと。一部の人間が犠牲になるのではなく、我々(すべての国民)もまた苦しみを負うべきであると言うことです。つまり、少数の人間を苦しめて得る平和ではなく全員が少しずつリスクを払って得る平和を作ると言っても良いですね。これは、考え方としてはルフィに近いのではないかな。ルフィならその二国を犠牲にして得る平和なんてクソ食らえ、と言うでしょう。たしかに理想主義かもしれないけど、現実が見えていないということではないと思う。単に見ている現実が違うだけだね。
今回もすごい情報量だったけど、ロックスと言うのは今後のキーになるんだろうか……。なんか映画とかに出てきそうな気もするな……。ワンピースはどこまでが本編に関わる情報なのかよくわからない……そこが面白いところではあるんだけど。少なくとも、光月おでんの存在は本編で重要になりそう。おでんの存在と、おでんが周囲の海賊を引き付けていた理由。ここはたぶん意味を持つことになるんだろうか。
ONE PIECE学園
アーロンが出てきてすごく懐かしいな……!なんか初期の頃のノリを思い出したよ。コビーも今じゃイケメンになっちゃったしね……。
Dr.STONE
モズってタイプが司とそっくりだね。圧倒的な戦闘力を持ち頭脳もキレる。まさしく英雄然としているけど、そうすると後宮のつまみ食いをしているだけで満足するタイプには到底思えないな。なんかもう一つぐらい腹に一物を隠していそうな気もする。
ゲンのメンタリスト講座はなかなか上手く描写していると思った。ポピュラーなテクニックだけど、見せ方がちびっこがつい真似したくなるような、絶妙な見せ方だと思う。力じゃなくて駆け引きで戦うのもカッコいいんだぜ、と言うのを理解してもらえると良いね。昔、ジョジョを読んで「頭脳戦カッケー!」と思った自分みたいに。
鬼滅の刃
黒死峯の、いや継国巌勝の根本は、誰にも負けたくないという願望があった。そして、その願望の発端は弟の存在があった。誰よりも強く、神に愛された天才である縁壱に「兄上のようになりたいです」と言われてしまったのならば、もはや誰にも負けるわけにはいかないではないか。そこには兄としての想いがある。弟に対する複雑な憎しみには、誇れる兄として在ることの出来ない、そのように思い込んでいる彼自身の自己嫌悪が根底になっている。それはつまり愛情と同義であるだろう。黒死峯は醜く成り果てた自分の姿を見て、もはや弟に誇れる自分ではないことにようやく気がついた。本当は遥か昔にそうではなくなっていたのだが、そのことにようやく気がついたのだった。老いた縁壱の「おいたわしや兄上……」という言葉も、今の黒死峯はようやく理解することが出来た。もはや、自分の理想からかけ離れた醜態を晒しながら、本人だけがそれに気がついていない。哀れではある。それ以上に滑稽で、悲劇的な姿であった。それに気が付いたのだった。その想いも、後悔も、愛も、憎しみも、なにもかも、誰にも知られぬままに消えて行く。それほどに鬼とは哀しい存在なのだ。
約束のネバーランド
おおっと、女王が本当に殺されてしまった。こうなると完全にノーマンは止まらなくなるな。もっともノーマンのやり方が人間にとっては、むしろ最善の可能性もあるので、本当に止めるのが良いのかは難しいところ。と言うか、エマの持っている落とし所はどう言うものなんだろうな。鬼が人間を食わなくても良い世界にしないと意味ないよな。そんなの余程のご都合主義ないと無理だし、それがを示されて(読者が)納得出来る筋道が存在するのだろうか……。
女王がノーマンを隠匿していたことが明示されたけど、つまり、彼女はすでに契約を反故にしていたと言うことだね。エマがあっさり協定を結び直せたのもこの辺に原因があるのかも。
ブラッククローバー
ドロシーの魔法は凄まじく強いな……。こんなぶっ壊れ魔法が存在したらパワーバランスとかどうなっているんだと思うけど、まあ寝ていることが多いからその辺がデメリットの類いなのかな……。
説明回なのにアスタ(偽)とノゼル(偽)による繰り返しギャグで軽く済ませているのはさすが。読者を飽きさせないようにするのがうまいなあ。
ぼくたちは勉強ができない
この三人は今まで和解していなかったんだな……。完全に忘れていた。なあなあで済ませることなくきちんと描写したことは良いと思います。
僕のヒーローアカデミア
ホークスの描写がいちいち意味深な間があるのはどういうことなんだろう。いや、怪しい存在であることを示しているのはわかるけど、読者は二重スパイであることはわかっているはずだし……。なんだか違和感が強いな。なにか描写を見落としているところがあるのかなあ。
ミタマセキュ霊ティ
今回もすごく面白かったな……。前回あたりから突然面白くなったような、あるいはこの漫画の読み方がわかってきたと言うか、そんな感じ。今回はハゼレナの方が暴走気味になっていて、ミタマの方がドン引きするという逆転の関係が良かったです。「ない……いままでも……そしてこれからも……」ってなんだよミタマの方が常識的なツッコミをしやがってよ……卑怯じゃねえか……。「ミタマさんってよく見たらあまりカッコよくないよ」と言う台詞も不意打ち気味に繰り出されて笑ってしまう。切れ味がすごい。
チェンソーマン
デンジ君は話が進めば進むほどに好きにならずにいられない主人公だね。「俺の心はマキマさんのものだ!」と言い切った数頁後に「どうしよう……好きになっちまう!」というスピード感。ギャグというだけではなく、非常に共感性の高い心の動きが描かれて、それでいて裏表のないさっぱりとした(≒純粋な)性格のおかげでまるで嫌味がない。素晴らしいですね。雨に喜ぶビーム(サメの悪魔)を一コマ入れるだけで新キャラの好感度を高めていくなど、陳腐な言い方になるけど、まさにキャラクターに血が通っていると感じる。言い換えると、描写されているシーンはあくまでも一瞬を切り取っているだけで見えていないところでちゃんとキャラクターが生きていると言う感覚があるんですよね。
新キャラのレザちゃんは、まあ正直、怪しさが爆発している感がある……。最初の出会いからしてデンジの顔をみて爆笑しているのがとても怪しい。怪しいが、あまりにも怪しすぎて映画的なラブロマンスの劇的な出会いであっただけのような気もしてくる。いや、それはないか……。ともあれ、天然魔性の女っぽいレザちゃんがどういう動きをするのか楽しみですね。
ハイキュー!!
最後まで緊張感の途切れない素晴らしい試合だった。日向が退場した後も試合は続き、その中で全力で戦い続け、それでも及ばず試合は終わる。そこまでの描写を一切に誤魔化すことなく描き切った。素晴らしいですね……。最後の最後まで試合を諦めず、失ったメンバーの補填し、ボールが地面につく最後の瞬間まで諦めていないところが特に素晴らしいです。
夜桜さん家の大作戦
まだ修行パートが続いているのか……ちょっとどうなのかなあ。いくらなんでも悠長すぎるし、緊張感も欠けてしまう。主人公が六美の救出よりも子供を優先してしまうのも、いままでの言動から矛盾してしまわないだろうか?もちろん子供を救出するのは主人公として当然の行為ではあるけど、その選択をするだけの必然性がきちんと描かれていると言えるだろうか。家族を失った経験から見捨てることは出来ないというのはわかるけど、ならばもっと葛藤させるべきではないだろうか……。ちょっとキャラクターの描写が足りない気がするな。主人公の六美への感情が軽く感じられてしまった。
アクタージュ
花子さんは基本的に「自分の作りたい絵を作る」ことしか考えていないので、舞台としての完成度は度外視しているところが最後まで関わって来そうだ。今回のラストシーンなんて、「舞台で舞台女優から眼を逸らす異常事態」とかモノローグで書いているしね。これ、舞台としてはダメでしょう。でも、花子さんにとってはそれが正しい。王賀美さんたちがなんとか支えることで舞台を軌道修正することになるんだろうけど、本当に大丈夫なのかな……これはこれでハラハラしますね……。こんな風に考えてしまうのも景の存在感を物語っていますね。
今後の展開としては、おそらく千代子ちゃんたちが“舞台として誤った景の演技”に対して違う演技を示すことになるんじゃないかな。って、完全に景自身がラスボスみたいな扱いになっているな……。
呪術廻戦
東堂の師匠と思われる九十九さんはちょっと怪しいな。悪人ではないにしても、善人である感じが全然しない。マッドな印象がある。夏油に対する言葉は煽っているようにも聞こえるし、なんとも怖いね。ヤバイことを企んでいなければいいけれど。
夏油が摩耗している描写が短くはあったけど丁寧に描かれていたね。自分を慕う後輩が死に、非術師は呪術に対して無知で傲慢なまま。終わりの見えない不毛さに、つい明確な答えに飛びついてしまった。すべてに決着を求めてしまうほどに現実に対して疲弊してしまっていたんだろうね。九十九さんの提案がなければ呪術師をやめられたのかなあ。
ゆらぎ荘の幽奈さん
なんだか色々なことで遊んでいるな……。こういうのが許されるのか……不思議な立ち位置の漫画だなあ……。無駄に叙述トリックが成立していて面白かった。
サムライ8
「御免……」だけで「良いやつだな」って言うのはちょっと……。主人公を作中のキャラで褒めてしまう手法、自分はあんまり好きじゃないな。キャラクターが主人公の評価する装置になってしまうから。読者が自然に「こいつ良いやつだなあ、友達になりたいなあ」と思わせてくれるのが理想。まあ、これは結構難しいことなので絶対にこうでないとダメと言うつもりはないけど、実績のある作者なのだし、これぐらいは期待しても良いと思うんだけどなあ。
ふたりの太星
堂々がどのような重荷を背負っているのかを描写がちゃんと伝わってくる。そうそうこう言うので良いんだよ。これからの将棋バトルでどのような展開をしていくのか。そして彼の葛藤をどのように説き解されるのか、期待したい。
神緒ゆいは髪を結い
番長……?いやスケバンなのか……しかし、この現代に草の茎を加える不良が登場するとはな……!本当に21世紀の漫画なのか!?
カーラって子は初期にちょっと出ていた子だよね。先週にも一応出ていた。あんまり記憶にないんだけど、今回を見る限り、立ち位置がちょっと面白いな。ゆいたちに嫉妬するにふさわしい立場と言うか。以前からの付き合いなのに、ポッとでの女に掻っ攫われたもんでしょ。これは負の感情が溜まるよね。でも鍵斗さんならなんとかしてくれると信じているので、不幸なオチにはならないでくれよな。
ラスボスと思しき女の子(卑弥呼かどうかは不明)と黒幕が明らかになったわけだけど、なるほど黒幕はあいつかー。目的はなんだろうかわからないけど、完全に小物っぽくて、悲惨な末路が目に浮かぶようだ。典型的な自分の身に余る力を求めて破滅するタイプ。そして、その対象となっているラスボスっぽい女の子は……なんだろうねこの薄幸な雰囲気は……。完全に鍵斗さんが救ってあげたくなるようなオーラを発している……。背景の鏡に影が写っているところを見ると、彼女自身の意思ではなく、蟲が勝手にやっている形なのかな。どちらにせよ、終わりが見えて来た感じだけど、打ち切りが近いのかなあ。結構好きな作品になっていただけに心配だ。
ビーストチルドレン
「あの人たち、何回転ぶんだよ」と言う台詞はなかなかオシャレだな、と思いました。フィールドにいる選手たちは、他人の目とか体裁とかそういうのとは関係ない世界で生きている。そういうことを端的に描写しているね。
トーキョー忍スクワッド
よくわからないんだけど、これって昇格試験を兼ねているんだよね……それで対戦相手を殺すことが前提の戦いがあるというのはどういうことだろう。殺してでも任務を果たすというのはそれはそれでアリということか。それはそれで良いと思うんだけど、少年漫画的にはどうなんだろうな。
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