なんか表紙の炭治郎の儚さがすごい。病人みたいな不健康さだ。なんだか今後の展開の不穏さを表しているように思えるね。
鬼滅の刃
黒死峯戦のクライマックスなのに、むしろ切なさと哀しさを強く感じさせられる素晴らしい回でした。バトルマンガを描いて、ここまで叙情的に描ける人ってそうはいないんじゃないか。吾峠先生はすごいなあ……。
絶対的な力を、弟を超える力を求めて鬼であり続けた黒死峯。そんな彼の最後は、無一郎による赤い刃が打ち込まれる。どうやら、黒死峯は赤刀を得ることは出来なかったようだ。彼が出来なかったことを、その子孫は果たした。縁壱の語った「自分たちは特別ではない」という言葉通り、彼らは唯一の存在ではない。彼らの後に彼らを超えるものが現れる。それが自分の子孫の中にいたと言うことを、黒死峯はどう思うのだろう。無一郎こそは、彼が焦がれた縁壱をも超える可能性のある剣士だ。彼がたどり着けなかった領域にたどり着く可能性のあった子供だ。そして、その可能性すらも消えてゆく。
どこまでも悲しい話だ。無論、縁壱のいうようにこれで終わりではないけれども、それでも失われることが悲しくないはずがない。悲しいからこそ、繋いで行こうとするのが、人なのだから。そして、鬼となったものは、もはや繋いでいくことさえも許されない。なんて酷い話じゃないか。
Dr.STONE
モズは仲間になりそうというのは前から思っていたけど、向こうからアプローチしてくるとは思わなかったな。けっこうフットワークが軽い。最初から自分の役に立つかどうか見極めようとしていたんだろうね。ということはここからは彼の眼鏡に叶うかどうかが勝負の分かれ目。ただし、このままだと相手に主導権があり過ぎなので、どこかで逆転しないといけないだろうね。
ONE PIECE
サボの事件を明かさずに引っ張るとは思わなかった……。これ言うの何度目かわからないけど、週刊漫画としてこれがアリなのか……。すげえなONE PIECE……。
サボはどうやら殺人事件に関わってしまったらしいけど、どういうことなんだろう。過去の話でなにかあったっけ?ぜんぜん覚えていないなあ。王下七武海の撤廃は、ついに来たかと言うものだけど、こんなことをしていると海軍には本当に余裕がなさそうだ。ワの国に海軍が介入出来ない理由付けの意味もあるのかもね。ハンコックとコビーが接触することになるのはどう言う結果を生むのかなあ。
ドレークの正体は驚きつつも、やっぱりなと言う印象。コビーが少将になっているのにはびっくりしたが……。尋常な出世速度じゃないし、きっととんでもない事件に関わっているんだろうな。海軍的にはルフィの冒険に匹敵するぐらいの……。外伝とかでやんないかな。
約束のネバーランド
切り札を切るのが早すぎる気がするな。確かにチャンスではあるんだけど、まだ女王の底も見えていないしなあ。最後もとてもトドメをさせた気がしないし、きっとまだ女王にも手札があるんじゃないかな。それにも対応する手段は、ノーマンは残しているのかな?
ブラッククローバー
シャーロットさんの青春の主張みたいな告白は面白かった。なんだろうなこの人……性格がまっすぐすぎて面白い……。そして、団長と褐色の子以外は全員恋愛脳でこれまた笑ってしまった。まあ、そりゃそういうものだよね。でも、これでそうした面を隠す必要もなくなったので、随分風通しがよくなりそう。そして、何だかんだでヤミ団長と一緒に食事も出来たし、ちょっとずつでも進展しそう。これについてはアスタ君の微妙にズレたフォローのおかげだ。ズレているのか返って良かった。さすが主人公、持っているな……。
ぼくたちは勉強ができない
ここでうるかが助けに来るのか、と思ったらすぐに迎えに来る真冬先生。つまりは一人の力ではなく、みんなが協力したから試験に間に合ったということなんだろうけど。しかし、うるかだけがなにも省みずに成幸を助けに来たというのはヒロインポイントがとても高くなるね。メインヒロインになるのかな。
呪術廻戦
夏油が堕ちた理由。それは特別ではない、平凡なひとの無自覚の悪意。すなわち当たり前の邪悪、というのは納得のある話だった。別に劇的な悪である必要はない。そうした悪には立ち向かえば住む話だから。けれども、無自覚の悪意には立ち向かいようがない。なぜなら、それはどこにでもあるし、いくらでも現れるから。永遠に終わりなき邪悪にさらされ続ける不毛さは、時に絶望と言われるものだ。
そして、彼にとって自己を規定出来たものの一つに、五条との関係がある。“自分たちは最強の二人”それが彼を彼足らしめるものの一つであった。しかし、伏黒父に敗北したこと、そして五条が本物の最強になったこと。それによって、彼はもう自分を支えるものを失ってしまったのだろう。失った後、彼に残ったのは終わりなき邪悪と向き合うことのみ。それを憎むことしか残されていなかったのだ。
夜桜さん家の大作戦
修行回が終わったと思ったらまたしても修行回だと……?もうちょっと主人公の活躍シーンがあっても良いのではないかな。もっとも、自分は頑張ってもそう簡単にプロ相手に通用しても困るから、こういう展開も嫌いじゃないけどね。むしろ、もっと主人公がぼこぼこにされて無力感を味わってしまうぐらいの展開でもいい。でも、それはジャンプ漫画ではないだろうしなあ。
ハイキュー‼︎
素晴らしい……。なにがって、日向が退場した後も試合は続くという当たり前のことが素晴らしいよ。そうだよね、日向は確かにこの物語の主人公だけど、同じくらい他のメンバーも自分自身の主人公なんだ。日向が退場したからと言ってが、この試合が終わることとイコールではない。むしろ、退場したとしても、そこで戦う人がいる限り、日向の試合は終わっていない。後悔はある、悔しくもある、しかし、試合を投げ出すことだけはしない。日向の戦いは終わっていない。
ミタマセキュ霊ティ
ハゼレナがひたすら内心でツッコミを入れているけど、残念ながら内心でだけなので、現実のシュールさを変えることが全く出来ないのがポイントなんですね。テンポの良いツッコミ(心の声)とそれを置き去りにして続くシュールなボケはなかなか癖になる。相変わらず読んでて「何だこれ…」って感じになりますが、だんだん読み方が見えてきたような気がする。気のせいかもしれない。
ハゼレナの作画だけは常に可愛いさを保っているがちょっと面白いね。
ゆらぎ荘の幽奈さん
髪型を変えた狭霧さんはなかなか良いんじゃないか。ここぞというところで披露するとポイント高くなりますね。そしてあの髪飾りにちゃんと意味があったのか……それが一番の驚きだ。
ハケン侍
なんだろう……すごく面白かった。たぶん、影千代がなんだかんだで活躍しているのが良いのだと思う。世界が歪んでいるのかなんなのかわからないけど、影千代は絶対に仕事でヘマをしない。影武者をすれば絶対にバレないし、英語教師をすれば生徒に大好評。その内容は明らかにおかしいけど、とにかく成功すると言ったら成功する。その辺が爽快感に繋がっているんじゃないだろうか。
それに影千代がとても性格が良いのがすごく感じられるのも大きい。礼儀正しいし、態度も堂々としていて、頼り甲斐もすごくある。他人を貶すようなこともしないし、すごく気持ち良い人物。そんな人物がシュールな行動を取って、それが誰からも疑問に思われないことでますますシュールなものになる。そこにヒロインがツッコミを入れていくんだけど、ここがまた気持ちが良いんですね。
主人公に不快感がない。そして、きちんと活躍する。それだけで随分ギャグ漫画も雰囲気が変わるんだなあ、と思いました。
アクタージュ
一目見て相手のことを知った気になる、というアラヤの悪い癖が出ている……。観察力に自信があるせいで、自分の観察が間違っている可能性を考えられないんだろうね。実際、ほとんど合っているし。間違うことが多いのは観察した後の分析。アラヤはすぐに自分の尺度で他人を図ってしまうの、良くないよね。景もアキラもそれで見誤った。あの時は同じ舞台の仲間だから良かったけど、今回は致命的なことになりそうだよ。巌さんのいない舞台、アラヤにとっても重要な舞台になりそうだ。
そして、花子さんやっちゃったかー。その発言の真偽はともかく、彼女はこういう人ですよね。つまり、自己表現のためなら何を犠牲にしても構わないひとでなし。色々なジャンルに手を出しているのも、自分の中の炎を表現する最適な技法を探すために過ぎない。最初から、彼女はそう言っていますよね。黒山さんも同じタイプだけど、そのために景を育ようとする気持ちがある。けれど、花子さんはもう完全に景を自己表現の手段とみなしている。そのためならば、本人のタブーに触れることも躊躇わない。ただし、悪意があるわけではないですね。悪人というわけではないです。しかし、外道ではある。だから、自分は花子さんのことが好きなんですよ。
しかし、これは舞台はめちゃくちゃになりそうだな……。花子さんは極端な話、自分の炎を表現できれば良いらしいので、客受けとか完全に無視するだろうし。勝負とか、まったく考えていないよね。だから好き(以下略)
チェンソーマン
本当に美しいものを見たとき、人は言葉を失う。そういう言い方をすることがあるけど、マキマさんの涙を見た時のデンジがまさにそれだった。マキマさんを見るたびに「かわいい!」とはしゃいでいたのに、あの時だけ、彼は黙って目を逸らすしか出来なかった。たぶん、デンジは感動をしたんだと思う。他人の涙を見て感動したことが始めてだったんじゃないかな。そもそも、感動したことが初めてだったのかもしれない。きっと、あの瞬間、そしてあの映画を彼は忘れることはないだろう。そう思える描写だった。
マキマさんはよくわからない人だけど、人外っぽさはあまり感じないな。外面をきちんと作っている、人格が成熟しているタイプなんだと思う。こういうタイプは何を考えているのかわからなくて怖がられるまでセット。でも、デンジの前ではけっこう素を出しているというか、リラックスしているようにも思える。だって、人前で泣く姿を見せるなんて、このタイプは普通はやらないよ。あるいは、涙を見せることが目的の場合もあるけど、それは女を武器にし過ぎているし、マキマさんはやらないと思うね。そういう人はもっと他人に媚びを使うだろうし。だから、自分はマキマさんを過剰に疑う必要はないと思う。もちろん、なんらかの個人的な目的はあるだろうけど、そのために他人を利用しているかどうかは考える意味がない。だって、他人を利用せずに生きることは無理だから。デンジだって、マキマさんをある意味、利用している。それと同じことだと思うね。
人の心などというものはわかりやすい形があるわけでなはなく、それぞれにあるもの。今回の話はそういう話だった。人間には感動すべき時があるわけではない。ただ、感動する時があるだけだ。その時がその人の心なのだ。
サムライ8
いろいろ考えながら戦うというのは嫌いじゃないんだけど、いくらなんでも説明しすぎじゃないかな。あまり駆け引きの楽しさが感じられなかったなあ。
神緒ゆいは髪を結い
や、邪馬台国――!?(ガビーン!)あまりにも予想外すぎて唖然のとしてしまった。日本最古の女王(スケバン)というのもバカバカしくて素晴らしい。どこが敵の本拠地かわからないから、それを探すシークエンスに移行出来るし、理に適っているのかな……。少なくとも、いますぐ打ち切りになることはなさそうで一安心。地味にアンケート送った甲斐があった。
ふたり太星
なんだか知らないがものすごく面白かった……。キャラクターがそれぞれ魅力的で、オチの付け方も面白い。シュールすぎる掛け合いのギャグもキレキレで、羽賀くんと和泉くんの仮面対決の意味不明さ(というか対決以前に存在自体がわけわからん)と言い、作者のセンスが炸裂している。ひょっとしたら作者はすごい才能があるのかもしれない……。とりあえず笑ってしまったのでアンケートを入れました。
トーキョー忍スクワッド
あの、基本的なことを聞きたいのですけど……決勝戦まで進むまでルールを理解していなかったの……?今までの対戦相手はどうしたの……?ひょっとして主人公は、忍者は殺したくないけど、サイバネは殺しても良いと思っているの……?
ビーストチルドレン
試合シーンは躍動感があって悪くないですね。試合の中でキャラクター描写をしていくのもハイキュー‼︎リスペクト感があって良いと思います。もっと早くこれをやっておけば良かったのかなあ。
コメントを残す