週刊少年ジャンプ(2019年34号)感想

引用:週間少年ジャンプ34号より

ONE PIECE

今週のルフィは普通にカッコいいな。自らが伝染病に感染することを厭わず身を呈して男たちのプライドに訴える。いわゆる男が惚れる系のヤクザ映画みたいなムーブをしているね。未来予知で敵の行動を的確に潰すし、まさにカリスマという感じ。

呪術迴戦

伏黒(仮)の作戦は綿密なようでいて運の要素も強いので、立案者のいい加減さと性格の悪さが伺えるな。そうなると気になるのは時間を区切った理由だけど、実は大した話ではない可能性もあるな……。

夏油の末路を考えると盤星教、つまりは伏黒(仮)によって酷いことが起きるんだろうね。現段階ではそこまでの流れが想像できないけれど。これから描写されていくことになるのかな。

ブラッククローバー

エルフたちも騙されていたとはいえこれだけのことをやって責任をとらないわけにもいかないので、そこで3人が残った形になったのかな。だとするとこれから大変そうだけど、初代魔法帝が口添えすればなんとかなるんだろうか。そもそも初代の人は今どういう状況になっているんだろう。身体が崩れかかっているけど、いますぐ壊れる形ではないのかな。

鬼滅の刃

まず黒死牟殿の斬撃にまとわりついている月の模様が実体の斬撃であることに驚きました。あれエフェクトではなかったんだ……。つまり、一振りで同時に小さな斬撃がいくつもついてくるということか。無理ゲーでは?

稀血の設定をここで持ってきたことに痺れる。凄惨な傷跡を負っているのも稀血ゆえに鬼から狙われていたせいか。登場させた時からキャラクターが一貫してブレていない。作者のキャラクター作りの上手さを改めて感じました。

Dr.STONE

我らが銀狼は今週も活躍してくれました。どこまでも真面目ではないヘタれた活躍ぶりでさすがだと思います。銀狼はかっこよく活躍するのではなく、役に立ったようなそうでもないような微妙なところが味わい深いキャラクターですね。

ONE PIECE COVER COMIC PROJECT

読んでみたけど違和感すごいな!絵が上手いことは間違いないけど、絵の描き込みが多いせいか情報量が多すぎるのか、妙に目が滑る……。序盤のこの頃でこうなるなら、情報量が増大する今の話だとどうなってしまうんだろう。

僕のヒーローアカデミア

子供は純粋だから、時に純粋に他人を憎むことができてしまう。親に人格を否定された時など、子供にとっては世界に拒否されたことと同じでしょう。父親もかわいそうな人ではあるんだけど、結局は彼がすべての引き金になってしまった。死柄木に世界を憎ませてしまったのも、最後に拒否してしまったのも。たぶん、親に愛されなかったと言う実感が子供に対する冷たさになってしまったのだろう。母親のようにたとえ死んだとしても手を差し伸べていれば、憎しみで人を殺すと言う最後の一線だけは守られたはずだった。しかし、彼は子供を信じられず武器を持って否定してしまっった。厳しいようだけど、彼は父親になってはいけない人間だったのだろう。子供を信じることの出来ない親は、子供と、そして自分を苦しめるだけなのだから。

しかし、父親が何をしようとしたのかは考慮の余地があるかもいれない。気絶させて暴走を止めようとしたのかもしれないし、崩壊の中心にいる子供を道具で引っ張りあげようとしたのかもしれない。どちらにせよ、子供には攻撃と判断されてしまったのだけど……。

火ノ丸相撲

今まで培ってきたものの結実と言うとても美しい決着でした。エピローグも後日談もないのが物足りないようなさっぱりしているような……。あと最後の方の取り組みはテンポが良いと言えば聞こえは良いけど、ちょっと拙速な印象もあって、全体的に勿体ないなあと言う印象があります。とは言え、これほど綺麗な終わり方が出来たのだから贅沢な悩みなのかもしれませんね。

チェンソーマン

アル中の師匠は思ったりまともに教師をしていて意外だった。ちゃんと問題点、改善点を指摘してくれているし、サボった生徒を家まで迎えに来てくれる面倒見もある。いや、よく考えたらそんなにたいしたことではないな……。前回までがあまりにアレだったせいでハードルが下がっていたかもしれない。

それよりもデンジとパワーが本当に作戦を考えているところがすごい。この二人、バカだけど間抜けではない。ところで、パワーがまともに戦うシーンは初めてみたかもしれない。直接戦闘用の武器になったり罠をはれたりとかなり汎用性が高い能力だけど、ポキポキ折られてたところからみるに耐久度には難があり、持続性にも問題があると欠点も多いけど、今回の修行を乗り越えたら活躍シーンもありそうだ。しかし、デンジの方がどうなるんだ。明確なパワーアップはありうるのだろうか。今ひとつ伸び代がわからない。

ぼくたちは勉強ができない

一番距離感が近いがゆえに恋愛的なものから一番遠い関係なんでしょうね。

約束のネバーランド

エマが支払うべき代償というのはなんだろう。おそらく彼女にとって絶対に引き換えに出来ない何かなんだろうけど。例えば彼女の子供とか。そして、その取引を断ってしまうんじゃないかなあ。根拠はないけれど。

サムライ8

武神ですか……また新たなワードが出てきました。どうやらサムライは“武神に見放された”時に死ぬらしい。どのくらいで見放されるかはまちまちなのかな。武神の裁量次第なのだとしたら、情けない戦いをしたらあっさり見放されたりするのかもね。

ゆらぎ荘の幽奈さん

コガラシのことを羨んでいる兵頭だけど、君の周囲にも女の子がいるじゃないの。人によっては兵頭自身も羨ましがられている可能性はあるよね。隣の芝生は青いということですね。

ハイキュー!!

鴎台の監督の考え方は自分も好きだね。目の前で起こる出来事にいちいち拘泥しないで、ただひたすらベターな選択を積み上げ続ける。そのためにはどんな現実でも素直にうけいれることが必要です。すなわち、自分に都合の悪い現実であっても否定せず、そのまま受け入れる強さを持つと言うことですね。これが出来る人は本当に強い人だと自分も思います。

アクタージュ

王賀美さんのキャラクターの積み上げがすごいね。彼が何を望み、何に得られなかったのか。ここ数週間の間にどんどん魅力的な部分が出てくる。傲慢な王様から王ゆえの孤独へ、そして人間的な素顔まで。そのどれもが魅力的というのがすごい。

そして対比されている千代子。アラヤもそうなんだけど、今回は完全に気配が消失していた。戦闘力のインフレについていけなくなったライバルキャラみたいだ……。アラヤはまだ余裕がある気がするけど(想像力による演技をすでに身につけてるんだろう)、千代子は厳しいね。偽物であり凡人であった千代子の天才へ挑む形式になりつつあります。

トーキョー忍スクワッド

パピヨンの忍術はバトルの流れで自然にお色気シーンを作れるのでなかなか考えられているね。今回はチラっと見える下着の描写がなかなかフェティッシュを感じた。まだなんとも言えないが、業の深いフェチを見せてくれることを期待しています。

事務所の社長が捕まる可能性を考慮していなかったのは手落ちなんてものではないんじゃないか。プロと言っているわりには今ひとつな対応だ。来週にはなんらかのフォローはしてくれるのかなあ。

神緒ゆいは髪を結い

鍵斗さんかっけぇ……。黒ゆいを呼び出して力尽くでケリをつけるのではなく、今まで鍛えてきた髪結いスキルによって状況を打開する展開は痛快だな!シリアスな妖怪も鍵斗さんにかかればギャグ漫画の住人になっちまうんだぜ!さすが鍵斗さんだ!連載継続して欲しいくらいに面白かったぜ!

そして、突然の超展開のように見えて、地味に今までの伏線が生かされて来ているのも良いね。まさか今まで虫に嫌われて捕まえたことがないというのが蟲退治の前振りだったなんて……。鍵斗さんは蟲殺しになれる人なんだな。

それとキャラクターの魅力も際立ってきた。今までお嬢様テンプレだった白ゆいもよく分からんが変なキャラが立って来た。なんだ、気にしてないですんで!って。変な日本語だけど本人の動揺から来たセリフなのだろうか……。

ふたりの太星

将棋推移がほぼモノローグだけで終わっている……。「こんな不確かな手」って言うけど、どんなものかイメージすらわからないので決着がついても「良かったですね」以外に感想が出て来ませんね……。

最後の西遊記

一話まるごと設定開陳の回ということに、打ち切りが迫っている事実を感じてしまいますね。もはや、物語中で語ることができない状況なわけだ。混成の従者が実は敵ではないというのもこんなところで説明すべき内容ではない。良いところもある作品だったけど、説明過多でマイペース過ぎたところもあるので、これは仕方のないのかなあ……。

ビーストチルドレン

前回の試合がいつのまにか終わっているな……読み飛ばしたのかと不安になるな。話の流れが掴みにくくて、今なんの話をしているのかよくわからない。あと、登場人物が誰が誰やらもよくわからない。いきなり主人公と打ち解けられても読者は主人公と同じ時間を過ごせる訳ではないのでついていけないですね。なので、もう少し配慮をいただけるとありがたいのですが。

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