忙しくてサボってしまった。しばらく簡易感想です。
ハイキュー‼︎
本当に丁寧な作品だなあ……。前回で追い込まれ続けるプレッシャーを乗り越えた東峰の結実。あるいは解放された彼の最初の仕事。自分でゲームの流れを呼び込むことが出来るようになったという描写ですね。明らかに以前までの彼とは違う、別次元の選手になったということがはっきりとわかる。素晴らしいですね。
ワンピース
マムが完全に怪獣レベルの災害になっていて笑ってしまう。とてつもなく迷惑ではあるけど、閉塞的な監獄内部の秩序を粉微塵に破壊してくれたのは痛快ですね。もちろんルフィにとっても危険な存在であることには変わりない。こういう描写はワンピースらしさを感じます。つまり、善悪で物事を語らないところとが良いと思うのです。
鬼滅の刃
童磨さん無敵かよ……。死ぬ寸前まで恐怖も苦しみもなく、初恋をしてなにやら楽しそうに逝きやがった。味方側の人気キャラクターを殺した敵幹部とは思えない死に方ですね……。しかし、それこそが童磨さんの描写のブレなさでもある。彼の内面は完全に虚無そのもので、喜怒哀楽のすべてが欠けていた。結局、最後まで本気を出してないように見えたけど、そもそも本気を出すということがどういうことかもわかっていなかったのだろう。瀕死の状態から奇跡的な復活を遂げるための執念も持てない。強かったけど、それ以外はなにもないあっさりとした死に方。そのすべてが童磨さんらしい。そんな彼が必死に生きて、満足して死んだしのぶを見て恋をすると言うのは、虚無に生きた彼の最後の救いであったに違いない。罪を憎んで人を憎まず。敵ではあるけど、救いがあっても良い筈だ。
カナヲは童磨さんと鏡合わせのような存在だった。彼女の場合、もともと持っていた心を失っていた。しかし、大切な人たちの死を通じて得た悲しみと、それを乗り越えようとする意思(そこにはしのぶの教えと炭治郎の優しさがあった)によって人間らしい感情を取り戻した。最後の涙は大切なものを失った悲しみと、ついには彼女は悲しみを取り戻したのだと言う美しさを併せ持った良い場面だと思う。
童磨は恋を知って人間となり、カナヲは悲しみを知って人間となった。そう言う話なんだと思う。
Dr.STONE
アマリリスは科学王国の化粧担当に落ち着きそう。文明には化粧はつきものだしね。
女装シーンをやりたかったのかなあ。
僕のヒーローアカデミア
堀越先生、完全に筆が乗ってますね……。弱さとコンプレックスを攻撃に変えるヴィランを描くのが楽しくて楽しくて仕方がないと見た。ヴィランはヒーローと違って“等身大”で、ダメな自分のまま世界にぶつかろうとしているところが魅力的ですね。その結果を考えていないのがヴィランたるゆえんなんですけど……。ヒーローの本質は痩せ我慢だと言うのが自分定義なんですけど、それとはまた別の爽快感はたしかにある。
サムライ8
相変わらず何をしゃべっているのか絶妙に分かりにくいな……。独自設定を独自言語で説明しているものだから本当に意味がわからない。これ、編集者はちゃんと目を通しているのかな?
チェンソーマン
マキマさんのヤバさが炸裂していますね。前回まで圧倒的強者として振舞っていた敵側が理不尽な死に怯えることしかできないと言うあたりが本当にやばい。そもそも呪殺(?)するのに名前が必要みたいだから、最初から名前を抑えていたと言うことか?あるいは電車の中で尋問でもしたのかな……どちらにしても底知れないとしか言えない。痺れるねー。
ふたりの太星
今回はわりと悪くなかった。星の屈託の理由もよくわかるし。でも、これ太がまったく救われない話にならないか?
ぼくたちは勉強ができない
問題発生から解決まではスピード感がすごいのだけど、ちょっと早すぎるのも良し悪しだな。そんなことで解決するのそれ?と言う茶番感がすごい。
ビーストチルドレン
主人公の凄みをここで分かりやすく提示してくるのは良いかもね。ここからどのように活躍させるのかにかかってくるけど。でも、さすがにプロ並みは盛りすぎじゃないかなあ。
約束のネバーランド
共感と言うのは本当に強力な力だよね。“相手を自分のことのように思う”それこそが共感であり、あるいは愛と言うものだろう(ちょっと気恥ずかしいが)。鬼と人間は意思疎通が不可能な存在ではないということだけど、しかし、それこそが憎しみの温床でもあるんだよね。捕食するという一点がどうしようもない対立を引き起こし、意思疎通できることが憎しみを駆り立てる。ドンとギルダは人(鬼を含む)を信じすぎるところが吉と出るのか凶と出るのか。
火ノ丸相撲
実に気持ちの良い勝負でしたね。どちらもお互いを尊敬し、それでいてそれだけではない感情を抱いている。弟弟子に嫉妬する想いや自分の弱さに不甲斐なく思う兄弟子が勝負を通じて、その想いの真実に気がつく。それを信じる弟弟子。すごく爽やかな話だなあ。
トーキョー忍スクワッド
話のパターンが“イキる悪党を圧倒的な力で踏み躙ってイキり返す主人公”というパターンしかないのが読んでいてつらい。敵にも味方にも不快な印象しかない。
アクタージュ
……あ!これ修行回だったんだ!「あなたはもっと強くなる」でようやく気がついた!
想像力で芝居をすると言うのは分かりやすいステップですね。自分を超えた自分と言うか、自分ではないなにかに感情移入する。その想像力はコミュニケーションの基本だよね。
カクレミ
嘘(擬態)をテーマに過不足なく話はまとまっているし、絵はものすごく上手いし、キャラクターも可愛く描けているし、クオリティがものすごく高いな。こんなレベルの新人がいるのか……本当にすごいな。
あえてケチをつけるとしたらクオリティが高すぎてまとまりが良すぎるということぐらいかな。新人の読み切りなんだし、もっと自分の好きなものをガンガン詰め込んでバランスが悪くなるくらいでも良かったかも。
呪術迴戦
半年で15センチ伸びるとかいくら成長期と言っても尋常じゃないよ。まあ、ありえないと言うほどもないけど、この漫画だから何かの前振りじゃないと言う疑いも拭いきれない。
虎杖は相手の見た目では判断せず自分自身の価値観できちんと他人を判断している。しかし、優子は綺麗になった自分なら虎杖も振り向きいてくれるだろうと無意識に思っていた。それは自分をデブだと言っていた人間(見た目で判断する人間と虎杖が同じだと見なすことに等しい。だから何も言わずに返ってしまった。
虎杖は本当に良いやつだけど、そこまで良い人になれない普通の人間にとっては眩しすぎる存在でもあるわけだね。
ゆらぎ荘の幽奈さん
この時点で雪崩側に勝ち目がなさ過ぎてかわいそうになるな……。
最後の西遊記
エステルは如意棒二刀流も戦闘シーンもかっこいいし、バトルヒロインとして完成度はけっこう高いな。変にツンツンしてないのもポイントが高い。あまり自分をださないコハルもエステルと一緒にいると年相応の女の子らしくキャラクターが立ってくる。もうちょっと早く出てきてくれればなあ。
神緒ゆいは髪を結い
突然、妖怪モノが始まってどうしたんだと思ったけど、“日本人形スケバン”のパワーワードにやられた。むしろこれはアリなんじゃないかとさえ思える。これから妖怪スケバンバトルが始まるんだろうな!……連載が続きさえすればな……。
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