あまりにも寒くて冬服を出して来てしまいました。こんにちは、吉兆です。
今日もジャンプの感想を始めさせていただきます。言うまでもなくネタバレ前回なので未読の方はご注意下さい。
ワンピース
3つのストーリーラインが並列して群像劇が描かれています。すなわち羅刹町の乱闘、キンエモンを中心とする反乱計画、兎丼でのルフィを中心となる監獄生活です。
その中で重要と思われるものが羅刹町の乱闘で、これはページ数が最も多いこと、さらに乱闘騒ぎの中でさえ麦わら一味とローの物語に分離していることから間違いないものと思います。しかも、だれか一人でも捕まるなり負けるなりするだけで大きく状況が変化する可能性もあるため、最も読者を惹きつける部分となっていると言えるでしょう。
しかし、兎丼サイドも目を話せない状況になりつつあります。前回でキッドとキラーをはじめとして活劇メインの羅刹町では描かれない重苦しい闇が衝撃的に描かれ、今回のビックマムの襲来でその全てが破壊されそうな気配が続き、ついにルフィが解放されるフラグが立ちました。ルフィは良くも悪くも物語の中核であり、彼の行動力が爆発した時がすべての崩壊が始まるでしょう。しかし、あまり善悪は考えないルフィのことなのでどんな混乱が起こるか分かりませんが、その辺はキンエモンのパートで描かれている裏方の人々がなんとかしてくれるのでしょうね。
あまりにも複雑なストーリーなもので週間漫画の一話としてはほぼなにも動いていないという問題はありますが(実質、兎丼にビックマムが襲来しただけの回)、各要素がどのように絡んでくるのか考えていくといくらでも想像出来る回でもあります。もうすぐ答えが見れそうなので楽しみですね。
……って来週休載?まあたまにはしょうがないか。と言うか週間漫画家はむしろ休まなすぎなんだよね。もし尾田先生が倒れたら今のジャンプは大変なことになるだろうし、むしろ積極的に休ませるべき。もちろん尾田先生に限った話ではないけど。
約束のネバーランド
この迷路はエマたちの意識が作り出したものと言う種明かしは、最初はいささか唐突のようにも感じました。でも、言われてみれば確かにほとんどエマたちの知っていることが反映されていたし、整合性の取れないところはエマとレイの二人分の意識が反映されていたと考えれば自然だし、二人が疲弊して意識が曖昧になってきたところで迷路が変化していたり、細かく見ていけば納得するしかないですね。
砂漠をよく見てみると砂煙が螺旋状になっていたり風車が回っていたりと「巻き戻す」イメージが付与されています。これは二人とも意識しないままに真相に気がつき始めていることを意味しているのでしょう。だから、エマが考えただけで若返ったり、疲弊したレイが年老いたりと意識がダイレクトに影響を与えるようになっているのでしょうね。
鬼滅の刃
やはりしのぶはただ死んだわけではなかった。絶対になにかを仕掛けていると思いながらもなかなか明らかにならないまま過ぎた数週間。ようやくしのぶの策が明らかになりそうです。どうやら、童磨の身体に遅効性の毒を打ち込んでいたようですね。しかし、“どのように”毒を打ち込んでいたのかはまだわからない。ただ、カナヲが童磨を部屋から出さないように動いていたので(彼女らしからぬとてつもない罵倒など)、おそらく部屋か、カナヲ自身に毒のトリガーがあるのでしょう。となると、このまま童磨に逃げられるのが困るはずなので、毒を解除したい本気の童磨を凌ぐ必要が出てくるはず。二人だけではちょっと荷が重いかもしれないけど、そろそろ別の柱の助けが来るかな。もちろんこのまま二人がしのぶへの思いから耐え切っても面白いですね。
サムライ8
ダルマ師匠が繰り返し居眠りすると言う明らかに寿命が近いフラグ描写を繰り返していますね。いささかやり過ぎでくどいようにも思えるけど、これぐらい分かりやすい方がいいのかな。
今回はからサムライとはなんなのかと言う説明の回に入るようです。説明しながらアクション描写を入れていくのはさすがベテランと言いたいところですが、特に事件が起こるわけでもなく普通に修行に入っていくので絵的に地味なことこの上ないですね。
ブラッククローバー
トゲツン女王様が非常に王道なツンデレキャラになりつつあります。きちんと治療しておいて「貸し借り無しだ」とかあなた……嫌いじゃないです。
アスタ君を庇った初代魔法帝が反魔法の剣で殴られて吹っ飛ぶシーンは最初はなにが起こったのかわからず二度見をしてしまいました。お前がやってんじゃねえか「初代魔法帝ー!」じゃないよアスタ君。
DrSTONE
死ぬ(死んでないけど)寸前まで冷静な判断力をなくさない龍水はすごいな。サイコパス感はあるけど。
銀狼をガチャで表現するところがちょっと面白かった。「いや、別に全然良いキャラなんだよ?使い所はあるんだよ?ただ、うん、まあここで出てくるか……」と言うような感じ。嬉しいのに微妙にガッカリした感覚が表現されている。しかしまあ、自分はソシャゲしないんでわからないんですけどね。
ビーストチルドレン
確かに筋肉むきむきのマッチョマンが登場したらびっくりするだろうけど、そこから全員が物を投げ出すだろうか……?この新入生態度悪すぎじゃない?作者との価値観の違いを感じてしまいました。あとラクビー部のキャプテンが2階から飛び降りるにのロープを使っているというのもちょっと気になります。2階から飛び降りるのにロープ使うかなあ?使ってもおかしくないけど、なんかキャラクターに合ってないような……。身体を痛めないためにロープを使うのにしても、結局それで失敗しているので意味ないですよね。
自分は、作者との価値観の相違は漫画(に限った話じゃないけど)を読む上で非常に重要だと思っています。たとえば自分はゴミのポイ捨てが許せないタイプなんですが、もし作中のキャラにそれを許している漫画があるとしたら、とても不快になることでしょう。そうなったら楽しむどころではありませんよね。この作品がそうだというわけではありませんが、そうなってしまう可能性が出てきました。まだ結論を出すのは早いとは思いますが……うん、また次回を読んでみよう。
ぼくたちは勉強ができない
この作品はラブコメでありながら(あるいはだからこそ)時間の経過が着実に流れていますね。すなわち、センター試験まであと一ヶ月というセリフは現在の関係のタイムリミットが刻一刻と迫っていることを表しています。ここ数週、キャラクター個人回が続いているのもそのためでしょう。つまり、かれらの関係が決定的に変化する直前の“ため”の段階、嵐の前の静けさ、そう言った物ではないかと思います。例えばここで理珠と文乃出会った頃の話、つまり第一話が想起されるのもその一つ。今まで流れてきた時間を感じさせると共に強く終わりを印象付けられているように思いますね。したがって、今回の理珠の話は物語の結末に関わってくるのではないかと予想しています。どこまで掘り下げるのかは不明ですが、ここ数週間のキャラクターの描き方を見ると、最初のヒロインである彼女の描写は重要なものになるんじゃないかなあ。
いやまてよ、同じく最初のヒロインであるはずの文乃の話がアレだったな……考えすぎかな……実のはどうでもいい話をやるかもしれないな……。
トーキョー忍スクワッド
主人公の正義の在り方は相当に偏っています。自分の正義を貫くというけれど、要するに自分の好きな方を助けるだけのエゴイスト。しかし、それはたぶん作者の意図するところなのでしょうね。なぜなら、作品世界のトーキョーは多民族都市となった結果、行政は腐敗し法が機能していないからです。このような世界では社会正義と言うものは成り立たないか、あるいは権力と金のあるものの道具に貶められる。そこで確かなものがあるとすれば自分自身の信条によるものしかないのです。似たような例をあげると中国の武侠のようなものですね。すなわち裏社会で生きる武芸(忍術)の達人が自分の欲望、あるいは正義のために悪をなすことを躊躇わない人々。つまり、これはそう言う話なんだと思います。
まあ、そうは言ってもわりと主人公のやることは不快なので(特にいまのところ室長のおじさんはなにも悪いことをしてないどころか世話をしているのにひどい目に合っているし)、きちんと自分の信条を貫いて彼なりのヒーロー像を構築していって欲しいですね。
アクタージュ
王賀美陸は星アリサにとって理想の役者であることは間違いない。役に入り込まず、自分を投影せず、むしろ役を食い、それでいて圧倒的な存在感を示すことが出来るのだから。それでいて本人は健全すぎるほど健全。つまり、一種の天才ですね。前回に本質的には役者ではないと書いたけど、正確には役者だけに留まらないと言うべきだったかもしれません。
一方、千世子はメソッド演技を取り入れることで、それまで表面的な演技だけであった自分から変身しました。すなわち、自分が傷つき、壊れていくことを受け入れるということでもあります。なぜなら、王賀美の偽物(本人が言うところの、ですが)である千世子がこれ以上に進化するためには自分を壊すしかなかった。不完全さを受け入れるしかなかったということでしょうね。
どうやら今回のパートは千世子vs王賀美という形を取るのではないかと思えます。今のところ王賀美は千世子は眼中にないようですが、そこでどこまで立ち向かえるか。偽物は本物を凌駕出来るのか。そちらのストーリーラインが重要になりそうです。
ふたりの太星
羽賀さんの「俺はなにも口にだしたらアカン 虚構やから……」とか意味不明もいいところですが、しかし、実を言うとわからないでもなかったりもします。つまり、人間とは自分さえも騙してしまえるので自分の考えさえも真実かどうかはわからないということ。自分自身にも過ちを許すことができない真面目な人(そして同じくらい極端な人)なんだろうなあとは思いますが、緊縛ビジュアル系の絵面はちょっと面白すぎるのでよくないと思います。いや、むしろいいのかな?どうかな?
BORUTO
「分かりやすく言えば妖怪のようなものだ」とクラマは言うけれど、この世界には妖怪が存在する世界なんだっけ?どうもその辺りの文化がよくわかってないので違和感を覚えてしまった。つまり、「え?そう言うのいいの?」って感じ。
あとちょっとセリフとモノローグが多過ぎじゃないかなあ。これでは漫画でやる意味があまり感じられなかったです。これは邪推になりますが、脚本と作画できちんとコミュニケーションが取れてないんじゃないか、と思えてしまう。脚本は小説家なので文章で書いていると思うのだけど、文章を漫画に直すのって結構難しいと聞くし。まあ、作画のセンスがそういう方向なのかもしれない。
僕のヒーローアカデミア
「人の心を弄びやがって……許せないぜ解放軍」って死柄木、お前がそれを言う?確かにそういう絡め手は使わないタイプだろうけど、やっていることの酷さでは五十歩百歩だろう。ただ、死柄木にとって許せない範囲というのが明確になってきたのは面白いところではありますね。つまり、作者は彼を単純な邪悪ではなく、ある種の正義の持ち主として描こうとしているように思える。ただし、相当に偏った正義だろうけど。アメコミのヴィランもそういうの多いし、作者のヴィラン好きがよくわかりますね。
火ノ丸相撲
刃皇横綱が相変わらず面白すぎる。この人、何をやっても面白いな。「大和国はそんな事しねぇ〜」の時の顔はいったいなんなの。
呪術廻戦
野薔薇さんの鄒霊呪法クッソ強いな!いや、ウザいな!使用条件を揃えることがちょっと大変だけど、ハマれば常時行動障害を付与出来る。すなわち、大の大人が思わず蹲るレベルの激痛をいつでも好きな時に与えることが出来ると言う……。こんなの食らいながら戦うことなんて出来ませんよ。これでもう一人アタッカーがいれば一方的にボコれてしまうわけで、それが今回野薔薇さんのやったことですね。ヤバイ。まさにチーム戦において輝く術と言えるでしょう。
地獄楽
ジャンププラスで連載中の出張掲載と言うことで、主人公である画眉丸を見せる話になっています。つまり、ここで主人公に興味を持ってもらえればジャンププラスに読者を以降してもらえるわけなので、魅力的な主人公を描けるかどうかはとても重要なところなのでしょう。
そして、実際に良くも悪くも画眉丸のキャラクターを描写することに特化した内容に割り切っている内容です。彼の冷酷な忍びの顔、飄々としてとぼけた顔、妻を慈しむ不器用な顔など、いくつもの顔が描かれます。そのどれかが本当の顔と言うわけではなく、どれもが画眉丸であるという描写なのでしょうね。たとえば、妻の影響で殺しを忌避するようになっても、部下に殺されかけた時には冷酷に殺しもするというように。ただし、もうちょっと画眉丸本人の葛藤が描かれていれば良かったかなあ、と思いますが。まあ、作者の好みなのかもしれませんね。
チェンソーマン
悪魔の姿がどれも禍々しくて良い。たとえば、ゴーストは怖くて気持ち悪いけど強くてたまらないですね。剣マン(仮)を一蹴するのは物理耐性持ちだったからかな。だとすると、姫野さんが最初にやられたのは本当に痛かったということですね。彼女が無事でアキのサポートをしていればまた違った展開もありえたのかもしれません。
剣マンが少女のことを「ヴォ……」と言いかけていたけど、それが彼女の名前か肩書でしょうか。剣マンはあまり頭が良さそうなタイプではないし、うっかり言いそうになってしまう可能性はありそう。
ゆらぎ荘の幽奈さん
雪崩の言うことは一見正しいように見えるけれども、結局は自分が弱者であるという免罪符を得ることで他者にエゴを強制しているだけなので、あまり真面目に受け取るべきではないですね。なぜなら、弱者であれば他人を傷つけ、陥れても良いなどという理屈はどう考えてもおかしい。すなわち、人間はアリを簡単に踏みつぶせるけど、ならばアリにとって人間は滅ぶべき存在なのか?と言う話です。
食戟のソーマ
このおじいちゃん、聖闘士星矢の城戸光政みたいだな……。娘と孫のためにどれだけ他人の運命を狂わせてきたのか。
ハイキュー!!
東峰さんが他人からの信頼を重荷に感じているタイプなのは最初からでしたね。だから、このような展開が来ることは当然と言うべきなのかも。
神尾ゆいは髪を結い
ここで話が動いてきてしまうのは物語が終わりに向かっているような気がしてしまうね。
最後の西遊記
わりといい話だったのに煽りが最悪だよ!悪い意味で頭を殴られたような衝撃を受けたよ!j
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