アンデッドアンラック
死を求める不死者と周囲に死を振りまく能力者の関係はけっこうよく出来ているんじゃないかなあ。お互いの望みが相反しているので最終的に別れが想像出来るものもグッド。ただキャラクターがあまり魅力的に描けていないような気もする。例えばアンディの活躍も見せ方がどうにもパッとしない(もうちょっと頭の破片を抜くのを格好良く描けないものか)。風子も基本的に喚いているかセクハラされているだけでアンディとの交流描写が弱い(今まで触れてくれる人がいないから触れてくれたアンディに絆されると言うのは悪くは無いんだけど……と言う感じ)。ビジュアルも全体的に地味だしなあ……。ただ、二人の関係は面白くなりそうなので、そこから魅力を描けていけると良いですね。
ONE PIECE
気になることが多すぎて頭がクラクラするぜ……。シャンクスが泣いた理由がまったくわからないが重要な伏線なのだろうということは想像出来る。やっぱり彼はこれからもキーマンになるのかな。世界政府がロジャーの「D」の名を隠す理由というのはワンピースとの関係というより、世界の成り立ちそのものに関わっていそうな気がするな。二人の王というキーワード。一人はしらほしとして、もう一人は誰だろう。ルフィ……という感じもしないしなあ。25歳ということは該当するのは……?
そしておでんの最後の戦いが始まる。どう足掻いてもバッドエンドなのがつらいねえ……。
鬼滅の刃
赫刀を発現させた伊黒さんが酸欠で失神仕掛けているのが最高に鬼滅の刃って感じ。伊黒さんは柱の中でも腕力が無い方だし、そんな人が全身全霊で力を込めたらそらそうなるよ、と言う。このバランス感覚が素晴らしいね。そしてここで同期組の登場かー。姿を隠してどうにか柱並みの戦いが出来る。この辺りもバランス感覚だね。戦闘力をインフレさせず、それでいて主人公たちも活躍出来る納得感。柱が姿を見せて戦っているからこそ姿を隠している同期組が効いてくる。全員に透明化の札を配ればいいのでは?と最初はちょっと思ったけど、やっぱダメだよねそれは。柱が気を引いてくれなくなったら同期組があっさりやられてしまいそうだ。
柱たちが次々に赫刀を発現させていくけど、要は刀の温度を上げれば良いということなら誰かが発現させていてもおかしくないので、他にも条件があるんだろうな。考えられるのは痣者である必要があるとかだろうか。
徐々に戦いが有利になりつつあるけど、そろそろ無惨様は逃げることを考えていそうだ。この人、そういうプライドとかなさそうだもんな。そこで禰豆子の登場かな。彼女がいれば無惨な逃げるわけにはいかなくなる。おそらく毒無効化のバフもつけられるし。無惨の勝利条件でもあるので諸刃の剣ではあるが、彼女こそが勝利のための最後のピースになることは間違いないだろうね。
約束のネバーランド
これで一気に鬼側に感情移入させていくね。あの子供たちは本当になにも悪くないし、子供だけしか助けられない兵隊さんの悲しみや苦しみの描写が良かった。「君たち二人だけでも助けさせてくれ」この、むしろ子供たちに懇願している描写が本当に哀しい。その一方でピーターの気持ち悪さが存分に発揮されていて、この小物でヒステリックで気持ち悪くて手の付けられない感じは良いねえ。この作品のラスボスにふさわしい悪意の持ち主だ。
Dr.STONE
今回も地味に良かった。石化すると同時に復活薬をかける、という対処法は想像通りだけど、知恵と勇気で立ち向かっている展開は少年漫画らしくて良い。
ハイキュー!!
今回もめちゃくちゃ面白い……。新しい人間関係が生まれているのがちょっとしたセリフだけで感じられるのが本当に素晴らしい。それぞれのキャラクターがしっかり立っていることの証だね。日向と侑がすごく相性が良い(いや悪い?)のがちょっとしたセリフだけでもわかる。こいつらいつもこんな会話しているんだろうなあ……という感じでキャラクターの背景が目に浮かぶんだよね。これはすごいことですよ。
ぼくたちは勉強ができない
受験が終わったのになんかダラダラやっているな。ようやく受験生ではないただの成幸がようやくヒロインたちを女性として見ることが出来るようになったのだから、時間が必要なのはわかる。でも、これは受験期にラブコメとしてはほとんど展開がなかったという事でもあるわけだから、ちょっと評価出来ないね。ここからきちんと納得のいく決着がつけられれば文句はないんですが。
ZIPMAN
まさかこの現代で五重塔式バトルが拝めるとはな……。
チェンソーマン
新しく登場してきた新たなる敵たちの描写にはワクワクすんねえ!この辺の見せ方が上手いよなあ……。短い描写でそれぞれの背負っているドラマを見せてるんだよね。狐狩りの猟師師弟のエモさは天元突破だし、殺しの感慨のない弟子と穏やかな女師匠という描写だけで東欧映画の匂いがするぜ。いや、そんなに東欧の映画を見たことはないけど。あと中国(?)のレズハーレムも良いねえ!魔人たちを愛人にしているのもすごいけど、彼女たちを大切にしている感じがすごく伝わる。同時にその欠落も感じさせられる。この人、人間を信じてなさそうだなあ。さらにドイツのサンタクロース。出て瞬間からやべえ奴感が満載だけど噛ませっぽい気もするな……。悪魔がやばいと言うし、これは悪魔を使う間もなくやられるパターン。
僕のヒーローアカデミア
オールマイトが完全に隠居モードに入っているね。ようやくキャラクターとしては後ろに退く形になるのだろうか。これはもうちょっと早くやっておくべきだと思うなあ。そろそろ同期たちにもスポットを当てて欲しいところ。次の新展開では活躍出来るのかな。
アクタージュ
すごい展開になってきた。これは本当に景の完全敗北に至る可能性がある。なんだかんだでどうにかなるのかもしれないけど、今のところどうにかなる気が全然しない。作者、本当に大丈夫なのか?これ、なんとかなるのか?もちろん、敗北もまたドラマではあるんだけど、ちょっとドラマとして成り立つのかどうかさえわからない。やべーだろコレ。
花子さんがまったくの無表情なのも怖いね……。たぶん、彼女は期待していない。本当に羅刹女(=自分)がなにかを許せるようになることを。きっと「ああ、やっぱり」という心境なんだろう。もし、このまま景が芝居を放棄したまま舞台を終えたとしたら、彼女はもう決して救われることはないだろう。となると、せめて嘘の芝居ではないなにかを残さないわけにはいかないよな(作劇的にも)。
となると、ここからの勝ち筋としては……うーん……景の父親が舞台に見に来ているとか?本来の景なら芝居中に観客に意識が行くことはないけど、芝居を解いた今なら気がつくかも……?そして父を目の前にして、否応なしに湧き上がる怒りを、それでもなお収めることが出来たら、あるいは……?
AGRAVITY BOYS
今回もすごく面白かったんだけどちょっと不安な点も出て来たなあ。今回の展開にはちょっと気にかかるところが……。まず4人分の願いを叶えるという段階でなぜ4人が右往左往しているのかがわからないんだよね。別に1人ぐらい欲望に走っても構わないと思うんだ。もちろん実際には一人だけしか叶えられないことがわかるんだけど、最初から知っているならともかく、知らない段階なら別に大騒ぎする必要がないんじゃないかなあ……。自分が気がついていないだけで理由があるのか。作者のネタ切れだったらまずい気がする。一話完結式は大変だから無理もないところではあるんだけど、このままだと近いうちにマンネリ感が出て来そうな気がするね。
これを打開するためには新展開が必要かも。とは言え新キャラを出すのもちょっと危ないしなあ。せっかく4人(+1)が魅力的に描けているのにバランスが崩れる可能性があるし、それが面白くなるかは疑問。とは言えすごく期待している作品なのは間違いないので、是非これが自分の杞憂であって欲しいところです。
ブラッククローバー
どう考えても雑魚みたいな敵なのに団長クラス以外は相手にならないのか……。こんなのがゴロゴロいるとなると既存キャラのほとんどが戦力外になりそうだ。インフレがやばいことになっているな……。
呪力廻戦
冥冥が完全にシロかどうかなんとも言えないけど、まあ協力させるために敢えて言い切っていると解釈しよう。ここで疑ってもどうもならないもんな。あと、封印されても五條が箱に干渉出来たのはちょっと良くないよなあ。最強の呪術師だからそれぐらいは出来るのかもしれないけど。わりと簡単に復活してしまいそうで危機感が薄れちゃったよ。
ミタマセキュ霊ティ
シリアスなシーンでもいちいち絵がシュールなのはもはや才能かもしれないね。ハゼレナが暴走して背後にエヴァみたいな霊を従えているシーンはなぜか笑ってしまう。いちいち昭和みたいな見開きはやめろ……!(やめないで)でも、打ち切りにならないかちょっと心配でもある。ミタマが霊たちをハゼレナの家族と言い切るシーンは普通に良いと思うけど、それを認めちゃったかーという気もする。これでは元の関係性には戻れないんじゃないか。区切りが良すぎるので打ち切りになっても全然不思議ではないのが嫌だ。もうちょっと読んでいたいなあ。
ゆらぎ荘の幽奈さん
この委員長がクズすぎて笑う。なんだコイツ……そのキャラは漫画であっても金持ちの権力者にしか許されないぞ(別に許されません)。
サムライ8
目の前で星を砕かれて両親を失った少女に投げかける言葉が「間に合ったな」っておかしいだろ。なにも間に合ってねーよ。人の心を持ってんのかこいつ……。
さて、ここで約束のネバーランドの兵隊さんを見てみましょう。両親を失った子供たちに「どうか君たち二人だけでも助けさせてくれ」って言っていますよね。両親を救えなかった慚愧の念が現れた良いセリフだと思います。これと犬侍の台詞を比較してみれば人間の描き方の差に唖然とするしかないですよ。まあ、犬侍が人間の心がないサイコパスだという描写なのだとしたら完璧な描写だったと思います。そうであった方がマシだな。
みんな大好きステータス画面。しかし、これだけでも意味不明な点が出てくるのはどういうことなんだ。まず技量センスってなんだ。技量じゃダメなのか。センスはどこから来たんだ。引力ってなんだ。運命力みたいなものだろうが数値化出来るものなのか。勇ってステータスにあるのに目を疑う。それも数値化出来るものだったの……。「勇を失った」と言うのはパラメータ的に0になっただけなの……?マジかよ……。ハチマルのステータスが低過ぎて今までの「こいつ…大したやつ」描写がなんだったのか。「速い」とか「俺よりセンスが上」とかなんだったんだよもー。頭が痛くなってきた……もう作者との間に共通の理解が持てないにもほどがある。表面的に流行を取り入れただけで、良いところを真似しようという謙虚さがかけらも感じられないぜ……。まあ、ハチマルのカリスマが0なのは作者もようやくハチマルが不人気ということに気が付いたということなのかな、というのが数少ない良い点だろうか……。
夜桜さん家の大作戦
汚名を返上するためにスパイをスパイ仕返すと言う展開が今ひとつピンと来ないなあ。なんでこの人たちは戦っているの……?と言う根本的な疑問が明らかにならないのは自分の読解力の問題なのだろうか……。そもそも公務員スパイと言うのが良くわからないし、ヒナギクがどう言うキャラクターなのかもよく分からない。七悪を殺そうとした過激な行動を今回で説明してくれるものだと思っていたんだけどなあ。
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