週刊少年ジャンプ(2019年38号)感想

引用:週間少年ジャンプ2019年38号より

最近、ボーダーランズプリシークエルを始めています。3作目が来月出るので、それまでにクリアしたところ。今のところ普通に面白いですね。

以下、感想です。

約束のネバーランド

現状では完全にノーマンの策がハマっているように見える。内部にもギーランの手が回っていることがわかった時のホラー感はなかなかぞっとさせられる。しかし、数が少なすぎるのが怖いかなあ。もし、相手に想定外の戦力があればすぐにでもひっくり返されるところだ。ノーマンの想定はどこまで深くまでなされているのか。

鬼滅の刃

冒頭で無一郎くんの壮絶な覚悟を示すことで、その後明らかにされた痣のデメリットについて「なんだそんなことか……」という悲鳴嶹さんのセリフに説得力を付与するのが上手いね!もはや無一郎くんは生き残ることを考えていない。最期まで戦って死ぬことしか考えてない。そんな鬼殺隊の、しかも最強の柱がだよ、お前はもうすぐ死ぬと言われて動揺するわけねーよな!素晴らしい!読者の感情を誘導するということはこういうことなんだな……感動的な手腕だ。

今週の戦闘では、ついに黒死峯殿の精神的動揺を見出せたのが最大の成果だったね。たった一つでも弱点を見つけることが出来れば、付け入る隙をつく方法はいくらでもある。痣を発言してなお、柱が連携してなお未だ戦闘面で崩すことは出来そうもないが、それでも活路が見出せた。今までは可能性はゼロだったが、これからはそうではない。あとはその活路を引き出すだけだ。おそらくあの場にいる全戦力はそのためだけに命を燃やし尽くすのだろう。

ONE PIECE

きびだんごの力やべええええ!ゾオン系のみにしか通じないとは言え、ノーリスクで効果絶大過ぎない?効果時間がどれくらいなのかはわからないけど、それでも強すぎるでしょ。対処法が食べさせないことしかない。いや、逆に言えば食べさせないと効果がないというのがデメリットか……?

ともあれ、ようやく各陣営がリンクし始めてきたね。兎丼ではようやく戦力の確保ができてひと段落した。武器が足りないとのことだけど、牛鬼丸の武器集めがなにか意味が出てくるのではないかな。鬼ヶ島には敵の戦力が集中しているのは問題ではあるけど、準備をするのに妨害がないという利点もある。

あともう一つが噛み合えば最終決戦の準備が整いそうな気もするんだけど、なにが足りないんだろう。

Dr.STONE

展開が驚くほどサクサクなのは良いですね。反撃までの準備ターンに読者にストレスを与えないのは大事。個人的にはストレスがなさすぎて拍子抜けではあるけれども。

ソユーズが驚くべき記憶力を発揮しているのは今後の伏線なんじゃないかな。きっとその記憶力が活かされる展開があるのだろう。

僕のヒーローアカデミア

トラウマからも倫理観からも解き放たれて、ただひたすら自分の能力を解放する喜びに没頭する死柄木は、確かにある種のカリスマが出てきたような気がする。でも、ここから死柄木をどのように描くのかは難しいところではあるね。これでヴィラン連合でだらだら始めたら今までの描写はなんだったの、ってなるし。こうなったらあとは駆け上がるしかない。

とはいえ、なんだかんだでヴィラン連合のパワーアップも済んだし、主人公たちの強敵感は出てきたんじゃないかな。主に死柄木とトゥワイスがチート過ぎて、これからデクたちがどう戦っていくのか楽しみだね。

ハイキュー!!

「影山というセッターのいないお前(翔陽)に価値を感じない」と言うのはもはや意味が変わっていんだよね。むしろ、翔陽なくして影山と言うセッターを十分に発揮出来ない。これは、実はハイキュー!!の序盤で描かれていたことなんだけど、それがようやく主人公たち以外の目に見えてきたということです。これは重要なことですよ。

呪術迴戦

五条は完全に後手に回らされていたね。相手の攻撃に対応することしか出来ず、一度も攻勢に回れなかった。もちろん、伏黒の方が徹底的にそうなるように仕向けていたわけだけど。長時間の術式維持によって精神力を削り、傷を追わせて動きを鈍らせ、攻撃を畳み掛けることで判断力を失わせた。ここまでやってようやく攻撃が届くというのは、むしろ五条の力がヤバすぎるということでもあるけど。

とはいえアオリの「最強、散る」って完全にふざけて書いているだろ!

チェンソーマン

唐突に出てきた新キャラコーナー。以前の飲み会での新キャラ登場はひどいことになったので、今回はみんな無事だと良いなあ。まあ、頭のネジが外れたキャラばかりなのである意味では安心ではあるだんだけど。

その中で天使の悪魔さんはちょっとアキくんとの関わりがあって、そこそこ重要人物になりそうな雰囲気がある。人間に敵意がない、戦いが嫌い、アキをかばうなど、悪魔とは思えない不思議な雰囲気。あるいはアキの悪魔全般に対する憎しみを揺れ動かす役目でもあるんだろうか?姫野先輩を失った彼の新たな相棒になると面白いかも。

話は変わるけど、こうしてみるとアキ君はデンジに並ぶもう一人の主人公なんだと思うね。デンジとの関係はあまり強くない(バディじゃない)。彼は彼で独自の物語を背負っている感じ。それともこれから変わるのだろうか?でも、どちらにしても彼の物語はきっと自分の死で終わるんだろうな。幸福な物語になりそうな気がしないし、そもそも自分が望んでいないという。悲しいねえ。

他の登場人物(悪魔)のキャラクターを想像してみると、まずサメの魔人はザ・脳筋という感じがしますね。能力は強いし、戦闘も実際強いけど、どうも噛ませにされそうな雰囲気がすごい。突然殺されても意外ではない。これは確かに居酒屋には連れていけないタイプだな(まだ決まったわけじゃないけど)。暴力の魔人は、師匠(岸辺さんと言うらしい)が“強すぎる”と評するほどの力と、妙に回りに気配りをする言動がちぐはぐで面白いキャラクターになりそうだ。デンジと仲良くなれるんじゃないか?なんかこの人(?)だけドロヘドロの匂いがすごい。あ、念のため言っておくとドロヘドロという漫画の話ね。そして蜘蛛の悪魔は喋らないのでキャラクターがさっぱりわからんが、ファスナーが付いているところをみると人間に擬態しているだけなんだろうか。中身はグロかったりするんだろうなあ……。

ともあれ、彼らの活躍が楽しみです。

群青のバトロ

ONE PIECEを目指しているんだろうけど、舞台がバイキングになっただけで、あまり独自性は感じなかった。特にケツに刺青を入れるという下りはちょっとなあ。あまり意味を感じないし、オチにするにしてもよくわからない。ちょっとONE PIECEに似ているからちょっと評価が厳しくなっているかもしれないけど……。

ブラッククローバー

アスタ君が死ぬかクローバー王国が滅ぼされるか、という理由はちゃんと納得のいくものでしたね。現在の魔法騎士団は崩壊しかかっている(疲弊と裏切り者(エルフに転生)の存在)ので、それを避けるためにはアスタをすべての元凶にして収める必要がある、という事ですね。実際、この混乱状態を収めるには、それが一番効果がありそうなのがなんとも……。たぶん、アスタが死刑にならないように立ち回って、国外追放に収めるとかが落とし所なんじゃないか。諸国漫遊篇もできるし一石二鳥じゃないかなあ。

ぼくたちは勉強できない

あと3ヶ月らしいけど、ますます恋愛描写なんてやっている暇じゃないだろうし、どうするつもりなんだろうな。いや、タイムスリップとか唐突にやり始める漫画なんだからどうとでもなるのか……。

アクタージュ

千代子の喉を壊すというのは即物的ではあるけれども、今まで言ってきた後戻りができない、勝っても負けても今まで積み上げて来たものはすべて失うというわかりやすい描写だった。一度、喉を壊すともう完全には元に戻らない。ということはもうこの時点で以前の天使には戻れないということ。と言うか、ここまで夜凪に対する怒り、憎しみ、妬みを掻き立てておいて戻ってこれるのかな。夜凪の演技と違って本物の自分の感情だしなあ……アリサさんが泣くぞこれー。

そして、夜凪はどこから役を持ってくるつもりなのだろうね。千代子にひどいことをしている黒山に対する怒り、と言うのがわかりやすいところだけど。それだと安直すぎるかな?

ゆらぎ荘の幽奈さん

ToLOVEるにこんな話があった気がする。そう言うタイプの頭のおかしい話だった。でも、狂気の面ではまだまだかなあ。いや、別にそういう話ではないんだろうけど。

サムライ8

相変わらず読者に何一つ伝わらない設定を垂れ流しにするな……。パンドラの箱だのマンダラの箱だの、そっちじゃないと言われてもどっちだよ!と言う気持ちになる。こういうことはあまり書きたくないんだけど、ちょっと作者は独り善がりすぎるのではないでしょうか。読者の興味を引こうという努力を軽視しすぎているよ。

神緒ゆいは髪を結い

「お前がヴァイオリンスケバンか!」って、スタンド使いか!みたいに言うんじゃないよ。日本人形スケバンとか普通に言っているけどなんだよスケバンって……いや、知っているけどスケバンってそう言うものだったんですか!?

ところで、今頃になって気がついたけど、これは黒ゆいを主人公にした全国スケバンバトル大戦が終了した後の後日談みたいな構成になっているんですね。エビちゃんとはかつてはゆいの隣で同じようにバトルっていたんだなあと思わせる。

あと、鍵斗の役割も明確になって来たような気がする。やたらと血の気が多い女性陣に対して、残念なイケメンである鍵斗が空気を読まずにイケメンムーブをすることでグダグダなギャグ空間に持ち込むことでなんだかよくわからん決着に持ちこむと言うわけだ。ちゃんと面白くなるかわからないけど、このまま物語展開が上手くいけば奇跡的な作品になるかもしれないぞ!個人的に最近一番楽しくなって来た漫画です。

最後の西遊記

どうにか終わらせた、と言う印象。ここ数回の怒涛説明台詞はともかく、言いたいことはすべて言い尽くした、という姿勢は素晴らしい。少なくとも作者がとても細かく世界観を作るタイプであることはわかったし、物語にはちゃんと結末を作ろうとする誠実さがあることもわかった。次の作品に期待したいと思う。

勿体無いなと思うのは、最初に親父が龍之介に学校をやめさせるとか、(読者から見て)異常な行動を取り続け、それの違和感の解消がなかなかされなかったのがよくなかったのではないかということ。せめて主人公が小学生じゃなければまだマシだったかもしれないけど、ちょっと親父にヘイトを集めすぎな物語展開だったので読者が離れてしまったのではないかと思う。

あと龍之介とコハルの関係描写を頑張っていたのはわかるものの、その時間が短すぎてちょっと個人的に受け入れ難かった。時間をかければ良いというものでもないけれど、長い時間一緒にいるということはそれだけで説得力を持つもの。短い間に関係を深めるためには、それ相応の説得力のあるエピソードが必要になるけど、それがあまり感じられなかったのが残念だった。

トーキョー忍スクワッド

自分、仁に対する好感度が低すぎるせいだと思うんだけど、“仲間と筋とあなたたちみたいな人を何よりも大切にしている”と言われてもなあ。それ自体は嘘じゃないのかもしれないけど、周囲の被害に対して無頓着すぎる仕事ぶりとか、他人に対するイキリっぷりとか、いちいち態度が不真面目なので納得できない。仕事をくれる相手にオラつくのは筋が通っているのか?

作者がチンピラとして描いているのなら、別にオラつこうが何しようがいいんですよ。そういうキャラクターというだけですよね。でも、仁はそういうキャラクターだけではなく、きちんとスジを通す人間なんだ、ということを作者は描きたいんだと思います。しかし、それがパピオンの言葉以外に伝わってこないんですよ。なんででしょうね?子供を助けたり、モデルの子を助けようとしているのはわかるんだけど……やっぱり態度が悪さが生理的にダメなんかな自分。

ビーストチルドレン

主人公の強みってなんなんだっけ……。なんか普通に戦って普通に負けたな……。

ふたりの太星

二重人格の使い方がちょっと面白かったのでだいたい満足。

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