週刊少年ジャンプ(2019年50号)感想

引用:週刊少年ジャンプ2019年50号より

鬼滅の刃

無残様の戦い方が完全に寄生獣で笑ってしまう。腕だけが超高速で戦いつつ、本体は棒立ちな辺り、上弦たちとは違う能力だけが特筆している素人感があって良いですね。とはいえ、全身をその速度で変身、変形を行えるということで恐るべき能力ではある。無残様が強いのはただひたすら身体性能と能力が高いだけ、というのが良く表れている感じ。

そしてここで愈史郎の活躍がにくいね。彼の能力は本当に万能だな……。直接的な戦闘能力こそ低いけど、戦闘のあらゆるところで役に立つ。こういうの良いよね。

Dr.STONE

追い込んでいただいた、と千空はうそぶいているけど、まあこれは普通に万策尽きたので賭けに出ただけだろうな。数を用意できない限り、銃の強みは初回の奇襲だけだしなあ。

ハイキュー!!

学校を卒業すると今まであり得なかった組み合わせが出来るんだよなあ。当たり前だけど本当に意表を突かれた。日向と及川さんは本編ではほとんど関わりがなかったけど、ちょっと話をしてみると一瞬で意気投合しているのに笑ってしまうとともに納得がある。この二人は相性が良いのは予想がついた。及川さんは面倒見が結構いいし(と言う年下に慕われるのが好きっぽいし)、日向は他人への尊敬の念を隠さないし、まあ話しているとどっちもテンションがアゲアゲになっていく。相性が良すぎてちょっと心配になるくらい。

学校を舞台にした作品だど、どうしても学校の中がすべてみたいになりがちだけど、外にも世界は広がっているし、そこでは学校がどうとか人間関係がどうとか、そういうのを超えた世界が広がっている解放感が描かれていてすごく良いと思います。

約束のネバーランド

女王の底が割れて来た感じが良かったんじゃないかなあ。最初は不気味な存在だったけど、自分の中の欲望に翻弄されて、徐々に人格が退行しているように見える。だからと言って弱いとは限らないけど、知的生物としてはもう退化しているよね。

ブラッククローバー

魔法領域と言う概念はどう転ぶのかよくわからないなあ。正直言って、こういう戦闘力を可視化するのって好きじゃないんだよね。戦闘力の高い方が強いということになって、低いキャラが活躍しにくくなる。ドラゴンボールみたいにインフレする可能性もある。まあ、シクレの魔法領域は低いけども強いみたいな扱いをされているし、その辺は気を使っていると信じているけど。

チェンソーマン

二課の人たちがすごく頑張っていてカッコいいなあ。結果的にレゼに蹂躙されてしまったけど、初手から必殺攻撃をかけたり、死んだと思ったところをギリギリ回避したり、窮地に陥っても軽口を叩くいたり、一癖も二癖もありそうな人たちと言うのが良くわかる。副隊長とか、これ本当はかなりの実力者でしょう(閉鎖空間で爆弾と戦うとかムリゲーだから仕方がない)。

僕のヒーローアカデミア

爆轟君の素直っぷりが微笑ましいな……。客呼ぶならちゃんとしろ、と言うのもわかるし、そのくせ料理のことは誉めているし、デクも焦凍くんも内に籠るタイプだから、彼がいることで話がだいぶ軽くなる。うがった見方をすると、三人で行動するときの自分の役回りを意識しているのかもね。爆轟はああ見えてけっこう空気は読んでいるところあるし。

アクタージュ

微妙に腹を立てている花子さんが本当にひどくて面白い。自分の想定していた絵と異なっているのが腹立たしいのだろうなあ。でも、それが舞台というものだろうし、仕方がないね。絵も小説も自分ひとりで完結するものだけど、舞台はそうではない。演出家の想定外のことが起こるし、想定以上のものになる可能性もある。花子さんは他の人を意図的に動かそうとしすぎなんだよね。きっと頭が良すぎて他人を操るのが容易いものだから、かえって想定外が許容できない。もうちょっとなるようになれ、ぐらいの態度でいないと自分の”想定以上”は出せないんじゃないかなあ。

ぼくたちは勉強ができない

先生が生徒に甘える姿は完全に事案でしたね……。

呪術廻戦

時事ネタ来たな……。あと何年かしたら、なんで渋谷にこんなに人が集まっているのかわからなくなったりするのかな。

誓約の紅

なんだかガンガン系の漫画っぽく見える。吸血鬼兄弟の逃避行とかいかにもそれっぽい。内容も特にバトルがあるわけではなく、かといって日常を描くわけでもなく、なんとも中途半端。でも、書きたいことがはっきりしているのは悪くない印象ですね。

ゆらぎ荘の幽奈さん

毎週毎週、よくもまあこんな頭の狂った展開を考えられるものだなあ……(誉めてる)。突然ツイスターゲームが始まったあたり、もう導入を説明する気さえなくてすごい。ゆらぎ荘でなければ許されない割り切りですよ。しかも、それで良い話風の展開になっているのはもう意味不明過ぎて……頭がおかしくなるぜ……。

夜桜さんちの大作戦

ドタバタコメディとしては意外と悪くなかったような……?お兄ちゃんが終始気持ち悪くて良かったな。モールス信号……?とツッコミたくなる会話もなかなか良い。

神緒ゆいは髪を結い

戦士と書いてスケバン読ませるのはわかっていても吹いてしまう。どうなってんだこれは……何度読んでも戦士(スケバン)がまともに読めない。しかも、ツッコミどころはそこだけではなく、「奈良 幻のスケバン!!」とか言い出すエビちゃんでもう駄目だった。モブの女の子たちが普通に「奈良のスケバン!?」と言ってて、どうなってんだよこのクラスは!?さらに”奈良県怪光線お釈迦スケバン”なるものまで現れて……ツッコミどころが多すぎてどこからツッコめばいいのかわからんわー!!

そんなことよりあや子さんは相変わらずカッコいいし可愛いな……。凛々しい上に可愛いとか最高じゃんよ。

ミタマセキュ霊ティ

途中までは良い話みたいだったのに、途中からわけがわからない方向に向かってしまっている……!自然な流れでバスケットに移行しているのは恐れ入った。いや、自然だったかな……まあいいか。しかし、つまりどういうことだったのか?と言う疑問以外に出てくる感想がないな……。

ふたりの太星

今回もギャグが切れているなあ。ニコ動のコメントがリアルで、なんだか懐かしくなっちゃったな。バカデス。は昔のニコ動のスピード感があってわりと好き。「俺の人生の方が悲惨やろ」もなかなか良い。しかし、何といっても適当な二重人格バレ+ネット中継で関係者無事死亡シーンは爆笑してしまった。でも、ラストの爽快感は、河原で殴りあって仲良くなる古き良き少年漫画感があって素晴らしい。笑えて爽快な気分になれる、本当に良い漫画だ。

サムライ8

あの位置でどうやって猫師匠より早く動いたんだ……?冒頭から気になってしまって話に集中できねえよ。なにより、前回それっぽいことを言っているんだから師匠がちゃんと何とかしてくださいよ。アンの拉致に失敗したあと、普通に歩いて敵まで歩いていくのも意味不明。なんで誰も取り押さえないんだよ。人質もいないだろ。テロメア値ってなんだよなんでルビが(ATち)なんだよ普通逆だろ。失望されたかどうかは俺が決めることにするよ、って意味がわかんねえよ失望するのは相手だろなんで相手の感情を決めつけるんだよ。たぶん、作者はちょっと捻ったカッコいいセリフのつもりなんだろうけど、そのすべてが意味不明でイライラする。言葉が通じている気がしない。

トーキョー忍スクワッド

あのお婆さんはてっきり敵の刺客かと思ったらただの恋のキューピッドだったのか……。

ビーストチルドレン

ここで主人公の友達回と言うのは良くわからないな。このまま主人公を外から眺める立場というのも良いと思ったけど。でも、キャラクター的に主人公を羨んでいるところがあったから、この展開も違和感はないね。

Dr.STONE reboot:白夜

そんな一斉になるかな?と言う気はするけど、地球から明かりが消えたビジョンは恐ろしい光景で、SFを感じたよ。発電所が燃えているのも、人類文明の最期という美しくも恐ろしいビジョンだ(これ、もっと大きなコマで見たかったなあ)。百夜たちの「帰りたいのに帰りたくない」というのもどこまでも悲しい。生涯をかけた夢が終わる。それも自分たちではどうしようもない理由で。人類最後の宇宙での姿。恐ろしくスケールが大きくて、とてつもなく小さな悲しさだ。

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